184部分:TURN18 ガメリカ共和国その六
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からね」
キャロルが楽しげに笑いピザをセットになっていたコーラで流し込みながら応えた。
「もうね」
「そう。だから太平洋のことではなくてね」
「経済?」
「エネルギー。若しくは科学かしら」
クーとドロシーがそれぞれ言うとだ。ハンナはこう答えた。
「経済よ。失業率はかなり改善されたわね」
「ニューディール政策のお陰だぞ」
アメリカが明るく応える。
「世界恐慌で一時はどうなるかと思ったけれど何とかなったぞ」
「それはプレジデントのお陰ね」
アメリカ妹は右目をウィンクさせたうえでルースに顔を向ける。だがルースは相変わらず議長の席で蹲っている。小さくなってさえいる。
そして今は一言も発しない。だがそれでもアメリカ妹は言うのだった。
「感謝してるからね」
「ガメリカは競争社会でもあるわ」
ハンナは今度はこう言った。
「無能な人物は上に登れないわ」
「つまりあれよね」
キャロルはここでも明るい。しかも邪気もない。
「ミッちゃん、おっとミスターも有能ってことよね」
「だからこそ私達も支持しているのよ」
ハンナもルースの能力はそれなりに認めていた。
「さもなければ祖国さん達が困るから」
「ははは、僕の為か」
「当然よガメリカ人はガメリカの為に働くものよ」
それは当然としてだ。ハンナは言い切った。
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