181部分:TURN18 ガメリカ共和国その三
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の要求はね」
「日本が飲む筈はないわ」
モニターを見ながらだ。ドロシーは無表情で答えた。
「絶対に」
「そう。私達が日本は中帝国、太平洋の権益を手に入れる為に邪魔なのよ」
ハンナはガメリカの国家戦略を述べていく。
「だからこそ一旦叩いてね」
「そうしてよね」
今度はキャロルが明るい感じで言ってきた。
「できれば。日本にオセアニアや東南アジアも占領してもらうのね」
「エイリスの植民地を全てね」
「そしてそこにあたし達が進んで」
「各国を独立させるわ」
ハンナがこう言うとだ。アメリカがこう言ってきた。
「そうだ、植民地なんてよくないぞ」
「そうよ。エイリスの植民地なんてね」
「イギリスは昔僕も植民地にしていたからな」
「そんなことは否定するわ」
絶対にだというのだ。ハンナもだ。
「そして独立させてね」
「彼等とも経済圏を築くんだな」
「そうするわ。ましてやね」
「そうだ、今の日本はおかしいぞ」
さらに言うアメリカだった。右手の人差し指で何かを指差しながらだ。
「軍隊を持ち過ぎだ。それに韓国や台湾を植民地にしているぞ」
「あれね。台湾はともかくとしてね」
キャロルは砕けた感じで話していく。
「韓国を併合した経緯は読めば読む程滅茶苦茶だけれどね」
「同情はしないわ」
ドロシーはあの併合に対しても無表情だった。
「運が悪かったと思うけれど」
「とにかくだ。韓国と台湾を解放する為にもだ」
アメリカはだ。どうするかというのだ。
「日本を懲らしめるぞ」
「そうそう。別に日本を潰すんじゃないのよ」
キャロルはアメリカに続いて述べる。
「韓国と台湾を独立させてね」
「そしてソビエトと戦ってもらうわ」
日本の意志なぞ一切無視してだ。ハンナがまた言う。
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