第四十二話
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れたくなければ適当なこと言えばいいのだが…………。
俺はチラリと長門さんの顔色をうかがってみた。
なんか変なオーラが出てた。
…………うん、絶対見破られる。だって、この頭おかしい奴等の集りである呉鎮守府の旗艦なのだ。なにかできるに違いない。おとなしく正直に言うか。
しかし…………気になる女の子ねぇ…………。
「………………………………うーん。」
俺は立ち上がってちゃぶ台の周りをウロウロ歩き始めた。
まず失礼な話だが、木曾、冬華は除外だよな…………。
木曾は昼間話した通りだし、冬華は拓海ラヴだし。
天龍…………は、違うかな…………いいやつであることには違いないんだけど、精々友達、かなぁ。
時雨…………は、なんてんだろ。怖いってのかな。もし彼女にでもなったら、なんか、ヤバイことになりそう。別に嫌いじゃないけどさ。
……………………うん、意識して避けてるな俺。
……………………春雨。
「……………………誰か、居るのか?」
どうやら、難しい顔でもしてたらしいのか、長門さんが声を掛けてきた。
「……………………えぇ、居ますね。誰かは伏せますけど。」
俺はそう言って、自分の席に座る。そのまま飲み掛けの日本酒をぐいっと一気に飲み干す。
「そう言えば、千尋さんって夕立さんとか拓海さんとかと昔からの知りあいでしたよね?どんな感じでした?」
と、俺と長門さんが変な空気になったのを察してか、青葉が話を変えてきた。
「んー?拓海は…………大人しい奴だったな。よく暴走する悠人止めたりしてたな。俺が艦娘になった原因の一つは悠人と拓海だったな。」
あとから考えて見れば、そうとう運命に呪われてんな俺。
「ふ…………夕立は、なんだろ、なに考えてるか分かんなかったな。多分、当時から頭ん中は拓海で埋め尽くされてたんだろうな…………。」
ほんと息の長いカップルで。たまに死んでくれと思うけどな。
「ふむ、では、ここで千尋の一発芸どうぞ。」
「〇はどこだ、〇を出せ(ダミ声)。…………って、いきなりなんですか!」
長門さんの無茶ぶりについつい反応してしまった。酔っ払いってのは話がよく飛ぶことで…………。
「〇と千尋の〇隠しですか。面白いですよね、あれ。」
青葉、解説しなくていい。
「似てなかったけどな。」
うるせぇ。
「そんなこと言うなら、長門さんも一発芸してくださいよ!」
さぞかし、レベルが高いのだろう。
「うむ、では、保育園の先生。」
……………………うん?
長門さんはそう言うと、咳払いをひと
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