第四十二話
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う連絡をした。
そんな心配とは裏腹に全員穏やかな様子で酒を飲んでいた。そこそこローペースだった。
「しかし、私も最初は男が艦娘になったと聴いたときは素直に驚いたよ。」
そのなかでもかなり口調がフレンドリーになってきた長門さん。普段もこのくらいだったら話しかけやすいんだけどな。
「んなこと言っても、俺だってビックリしましたよ。提督以外全員女の子で。」
正直、ToL〇VEるみたいなことにならないでくれと願うばかりだった。皆身持ちの固くって助かった。
「でもでも、案外すんなり溶け込めてたじゃないですか。」
青葉はやはり興味津々といった感じで聞いてくる。酒のせいか、若干頬が赤い。
「そりゃあ、木曾とか時雨とか夕立とか春雨とか天龍とか、いつも仲良くしてくれてる奴等が話し掛けてくれたからな。」
「そう言えば、あいつらといっつも一緒に居るな。」
「ええ、お陰様でだいぶここに馴染めましたよ。」
いやほんと、木曾達には感謝しかない。たまーに暴走するのが困り者だが。
「しかし、木曾はあまり人付き合いが得意な人では無いけどな。」
長門さんは遠い目になりながらそう言った。なんとなく、予想はしてたけどさ。特に今日の皐月の一言への反応。
『えへへ、ボク、木曾と遊ぶのって初めてかも!』
『―ッ。』
いつものメンバー以外とはあまり付き合いが良くないことがよくわかる。そりゃあ、敬遠されるわけだ。
話してみないとただのいかついネーチャンだもん。
「でも、アイツなりに頑張ってるっぽいですよ?」
裸の付き合いまで行ったぐらいだ(自虐)。ほんと、色々あったなぁ…………。
「どうした千尋?遠い目をしてるぞ。」
と、長門さんが顔を覗き込んできた。
「あぁ、気にしないで下さい。木曾にやられた数々の苦行やら奇行やらを思い出してただけですから。」
そう言えば俺、アイツに三回位気絶させられたっけな…………全部理不尽な理由で。
「しかし、そうなるとそんな木曾さんと遊んだりしてる他の人達って凄いですよね。」
「ん、あぁ。確かにな。」
例えば木曾と一番中のいい天龍。奴は駆逐艦の奴等からの人気も高い。もしかしたら、意外と子供っぽい木曾とは相性良いのかもな。
すると、急に長門さんが口を開いた。
「ふむ、となるとそのなかに気になる女の子とかは居ないのか?」
…………酔っ払いと言うのはかくも恐ろしいものであるわけで。こんな感じでいいネタになりそうな話を振ってくる訳で。
「それは私も気になる所ですね!居るんですか?」
無論、こいつのだが。
さて、どうしたものか。いや、別に知ら
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