似た者同士
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ょうか?」
「あぁ、頼む」
海未の申し出をありがたく受け彼女たちと同じルートを辿ってもらう。コースさえ間違えてなければ、どこかしらで会うことができるだろうし、万一行き違えになっても海未ならすぐに帰ってこれるからだ。
「そういや、前にもこんなことあったな」
高校時代のとある記憶が甦り思わず苦笑い。それも穂乃果たちならやりかねないことなので、ますます不安な気持ちが膨れ上がっていた。
「いやぁ、おいしかった」
「ご飯大盛り無料なんて最高だよね!!」
ハンターが向かっているとは露知らずようやく定食屋から出てきた穂乃果と花陽。2人は食後すぐとあってまずは歩いていこうとしたところ、後ろから咳払いが聞こえゆっくりと振り返る。
「「ひっ!!」」
2人の表情が固まった。そこにいるのは怒りに震えているにもかかわらず、無理に笑顔を作ろうとしている海未だったのだから。
「さ、説明してもらえますか?」
誰がどう見てもご立腹の表情。2人は泣きそうになりながら、彼女に連れられグラウンドへと帰ってきた。
「お前らって似た者同士なんだな」
海未からことの詳細を聞いて呆れたようにタメ息を付く剛。2人はさぞ怒られることだろうと震えていると、意外な質問が飛んできた。
「何を食べたんだ?」
「ランチパック定食です・・・」
「炒飯定食ご飯大盛りです・・・」
「ならいい」
「「「「「いいの!?」」」」」
まさかの許しに意味がわからずにいる他のメンバー。だが怒られなかった2人は先程までの沈んだ様子から一転、一気に明るくなった。
「ただし、次の2回戦で穂乃果はヒット2本以上、花陽は3失点以内に抑えること、いいな」
「「はい!!」」
「わかったらバッティングに参加してこい」
ヒフミトリオが来てくれたので彼女たちにマシンを担当してもらい打撃練習を行っているところに加わる穂乃果と花陽。ホッと一安心の2人に絵里が辛口コメントをする。
「2人とも、誰も見てないからってサボってちゃダメよ」
「ごめん絵里ちゃん」
「すみません・・・」
反省しているようなのでこれ以上は叱らないことにする少女たち。しかし、それでもなぜ剛に怒られなかったのか疑問はあるため、穂乃果がそれを話題にする。
「でもなんで怒られなかったのかな?」
「食べたものがよかったとか?」
「そもそもランチパック定食と炒飯定食って何?」
「どれも炭水化物ON炭水化物になってるわよね?」
不思議そうな顔をしている少女たち。そこにゲージから戻ってきたにこが予想できる理由を述べる。
「剛さんの高校時代もロ
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