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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~prelude~
~Secret−Hysteria savant Sindroam of the certain friend~
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いっ。

「キンジ、それさっきのベルト」

「呼び捨てかよ……」

「分かった!理子分かっちゃった!!これ、フラグばっきばきに立ってるよ!」

今度はお前か。
峰理子。探偵(インケスタ)科No1のバカキャラだ。

「キーくんベルトしてない!そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた!これ、謎でしょ謎でしょ!?でも、理子には推理できた!出来ちゃった!」

コイツのことだ。ロクな推理の予感がしない。

「キーくんは彼女の前で、ベルトを取るような何らかの行為をした!そして彼女の部屋にベルトを忘れていった!つまり―2人は、あつーいあつーい恋愛の真っ最中なんだよ!キャーッ!」

……バカだ。まごうことなきバカだ。
どうしてそっち方向に話を飛躍させる?

「キンジがこんなカワイイ子といつの間に!?」

「影の薄いヤツだと思ってたのに……」

「女子どころか他人に興味が無さそうなのに!」

「フケツ!」


…武偵高の生徒は、一般科目(ノルマーレ)の他に専門科目を履修する。クラス、学年を越えて学ぶので顔見知り率は結構高い。のだが、息が合いすぎだろ。お前ら。

隣でキンジが頭を抱えた時、

―バギュギュン!!

音のした方向には顔を俯かせているアリア。その手には2丁拳銃のコルト・ガバメント。
そう、抜き様に撃ったのである。

「れ、恋愛なんて……くっだらない!」

―チン、チンッ……

空薬莢が落ちる音が、余計に静けさを際だたせる。
だが……まさか自己紹介で発砲とはな。

武偵高では、必要以上の発砲は控えられている。
つまり、してもいい。

「全員覚えておきなさい!今度からそういうこと言うヤツには―」

これが、神崎・H・アリアがクラスに発した最初の言葉である。

「―風穴開けるわよ!」


~Please to the next time!

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