第十九幕:夏の海に弾む虹
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バケツに入れた。
ひとだま花火「ジュワブッ!」
七夏「ひゃっ☆」
心桜「うわぁ!」
笹夜「きゃっ!」
心桜「なんか、この燃えカス、『成仏』って言わなかった!?」
七夏「そ、空耳です!」
笹夜「き、気のせいです!」
時崎「くくっ・・・」
俺は、込み上がってくる笑いを堪えていたんだけど・・・。
心桜「つっちゃー! お兄さん、余りにも恐ろしくて、体が震えてるよ〜」
七夏「え!?」
時崎「違う! 可笑しくて笑いを堪えてたんだよ!」
心桜「あ、そなんだ!? 怖かったら、つっちゃーに抱きついたっていいんだよ〜! ねっ!? つっちゃー!」
七夏「え・・・えっと・・・ま、まだ、せ、線香花火もありますからっ☆」
七夏ちゃんは線香花火が置いてある縁側の方へ掛けてゆく・・・。
心桜「はぐらかしたか〜」
笹夜「心桜さんっ!」
凪咲「みんな楽しそうね♪」
時崎「凪咲さんもご一緒にどうですか?」
凪咲「あら、いいのかしら?」
時崎「はい是非!」
凪咲「ありがとうございます」
凪咲さんも線香花火を楽しむ・・・また一人、彩が加わった。
心桜「そういえば、7月も今日で終わりだねー」
笹夜「『7月』なら、来年もあります♪」
心桜「笹夜先輩・・・相変わらず鋭いですねー」
笹夜「来年も楽しい夏でありますように♪」
七夏「そうなるといいな♪」
心桜「うんうん!」
凪咲「天美さん、高月さん。また是非、風水にいらしてくださいませ」
心桜「もちろん!」
笹夜「ありがとうございます♪」
七夏「くすっ☆」
みんなで線香花火を楽しむ姿は、定番だけど、やっぱり絵になるなーと思う。凪咲さんと一緒に花火を楽しんでいる三人の様子を、俺は写真として記録した。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今日、一日とても楽しかったが、俺は高月さんの話していた、七夏ちゃんの不安そうな表情の事が気になっている。高月さんに言われてから、七夏ちゃんの事を注意して見ていたけど、不安そうな表情を読み取れなかった。もし、七夏ちゃんが不安に思っている事があるのなら、取り除いてあげたいと思う。俺は高月さんにその事を聞かずに自力でなんとかしようと決意するのだった。
第十九幕 完
−−−−−−−−−−
次回予告
大切な存在が大切に想っている事・・・それが自分には関係ない事であったとしても、その想いが変わらずにいられるだろうか?
次回、翠碧色の虹、第二十幕
「ふたつの虹の大切な夢」
一緒に大切に想ってようになってこそ、その気持ちは本物なのかも知れない。
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