第十九幕:夏の海に弾む虹
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これから、七夏ちゃん、天美さん、高月さんと海へお出掛けだ。三人はとても楽しそうで何よりだが、俺は手荷物が多い為、自然と三人の後を付いてゆく形に・・・。夏の暑い日差しの為か、思っていたよりも暑苦しい・・・クーラーボックスが結構負担かも・・・。七夏ちゃんを始め、天美さんや高月さんも俺の事を気に掛けてくれるが、荷物持ち役だから、ここは気合を入れる!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
心桜「ふー、やっとついたよー・・・って、ここ、普通に地元なんだけどね」
七夏「お疲れ様です。あっ、笹夜先輩! こちらの場所がお勧めです!」
笹夜「ありがと。七夏ちゃん。でも、どおしてここがお勧めなのかしら?」
七夏「えっと、この場所が一番早く日陰になります」
心桜「笹夜先輩って肌が白くて綺麗だもんねー。日焼けしない方がいいと思う」
七夏「はい。私もそう思います☆」
笹夜「ありがと。心桜さん七夏ちゃん♪」
心桜「笹夜先輩って、日焼けしないタイプかな?」
七夏「そう言えば、夏でも長袖が多いですよね」
笹夜「私、日焼けすると、肌が真っ赤になって、また元の色に戻るだけみたいですので」
心桜「あたしは割りと焼けてしまうから、白い肌がうらやましぃ〜」
笹夜「私は、心桜さんみたいに焼けた肌に憧れたりします」
心桜「なるほどねー。いわゆる『無い物ねだり』だよね〜」
時崎「よいしょっと。七夏ちゃん、この辺りでいいかな?」
七夏「あ、柚樹さん。はい。ありがとうです☆ お疲れ様です☆」
俺は、借りてきたパラソルをセットし、日陰を作る。見たところ、高月さんは日差しに弱そうなので、パラソルがある方がいいだろう。
時崎「七夏ちゃん。その浮き輪も膨らますよ」
七夏「あ、ありがとうです♪」
俺は、七夏ちゃんから浮き輪を受け取り、膨らます・・・と同時に、七夏ちゃんは泳ぐのが苦手なのかなと、思ったりもした。天美さんや高月さんは、海で泳ぐ事に特に問題は無さそうだ。
心桜「それじゃ、お兄さん。あたしたち、着替えてくるから!」
時崎「ああ、荷物は見ておくから」
心桜「ありがとー。お兄さん!」
七夏「柚樹さん、また後で☆」
笹夜「一度、失礼いたします」
三人が、着替えている間、俺は七夏ちゃんの瞳の事について考える。天美さんや高月さんは、七夏ちゃんの瞳の事については、一切話している様子が無い。まあ、これは三人がそれなりに長い付き合いだからなのかも知れないが、初対面の時には一度は話題になっているはずだ。もしかすると、七夏ちゃんは、初対面の時に、瞳の話題をされなかった人に対しては、特に好意的なのかも知れない。確証は無いが、俺自身も初対面の時、七夏ちゃんの瞳には驚いたが、その事については話さなかった。ただ「写真を撮って良いかな?」とお願いしたけど、その時その理由
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