暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Aそうだ、合宿へ行こう〜Objective〜
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の・・・?」

背中にフォルセティとリオの困った声が掛けられたから、「怒ってないよ」って返す。怒ってる、怒ってない、なんて私にも判らないもん。コロナは違うって言ってるのに、フォルセティは笑って誤魔化してばかり。なんですぐに違うって言ってくれないんだろう。あれじゃまるでフォルセティが、コロナのことをその・・・。

「ねえ、フォルセティ。さっき、なんでコロナが違うって言ってたのに、ずっと笑って誤魔化してたの?」

後ろを付いて来るフォルセティにそう聞いたら、「えっと・・・」って言葉を濁した。フォルセティが誰を好きいなってもいいもん。もしコロナなら祝福しないと。コロナは頭もいいし、可愛いし、本格的な格闘技を習い始めたわたしより守ってあげたくなってもおかしくないし。なんて考えると、胸が苦しくなって泣いちゃいそうになる。

「答えられなかったというか、リオの話の意味が解らなくて・・・。コロナは必死に違うって言うけど、話の内容をしっかり理解していないのにそれに同意すると、コロナやヴィヴィオ達が嫌な思いするかもしれないから。リオの話がどういう意味か聞くべきだったんだろうけど、なんか聞ける雰囲気でもないような感じで・・・」

「へ・・・?」

まさかの返答にわたしは足を止めて後ろに振り返ると、フォルセティ達もピタッと足を止めた。呆けてるフォルセティの顔を見て、なんだかモヤモヤも晴れて来たんだけど、でもこれだけは言わせてね、「バカ」って。

「ええ!? なんでかいきなりバカ呼ばわり!?」

「あはは♪ ほら、早く行こう! ノーヴェが待ってる!」

そういうわけでわたし達は予定通りノーヴェの待つナカジマ邸へ。門塀を潜って庭を通り、玄関でインターホンを鳴らすと、すぐに『おう、来たな』ノーヴェの声で応答があった。開いたドアからノーヴェが出迎えてくれて、「さぁ入ってくれ」って促してくれた。

「「「「お邪魔しまーす!」」」」

そう挨拶して家の中に入ってそのままリビングに通されると、ノーヴェが「なんか飲み物用意するから、適当にくつろいでいてくれ」ってダイニングに向かった。お言葉に甘えてわたし達はリビングのソファに座ってノーヴェを待つことにした。

「たっだいま〜! ノーヴェ〜。ヴィヴィオちゃん達来た〜?」

「ただいまっス〜♪ ママりん! ヴィヴィオ達の靴があるっス♪」

玄関からそんな声が聞こえてきて、足音がリビングに近付いて来る。そして「いらっしゃい!」とリビングに入って来たのは、「クイントさん! ウェンディ!」の2人だった。

「ヴィヴィオちゃん達が遊びに来てくれるって聞いて、急いで買って来たのよ♪ スイーツスミスのケーキ各種♪」

クイントさんがソファの前にある脚の短いテーブルに白い箱を置いてくれて、ウェンディが
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