46話 サイアム・ビストの最期
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した。
「動力部の操作自身に何も干渉は無いんだな」
「それについての干渉は私がしよう。この場所が私が居たい場所だからな」
サイアムが言葉での圧力を掛けてきた。ジュドー、ハマーンともに身構えた。
「くっそー、ここにZZが有れば吹き飛ばしてやるのに・・・」
ジュドーが舌打ちした。ハマーンは確かになと考えた。この老人に風穴を開けることが出来ても物理的に存在する限り静止できない。
「火力か・・・」
ハマーンは思考を己の深いところへ落とした。ジュドー、サイアム共にハマーンのひしひしと伝わってくる緊張感に魅入っていた。
サイアムもこの状況でハマーンが何をしようかと興味があった。その為、彼の判断がこの世で最期の過ちだったと消える直前で知った。
サイアム自身、肉体的にフロンタルと同じように精神が凌駕し、存在自身が虚ろ現世に居る。
全ては結果でしかないが、パンドラボックスの仕業だった。
言い方が悪ければ、怨念として肉体が在ってこの世にとどまっていた。彼らの撃つ穴が微小ならば支障は無い。それをハマーンは感じ取っていた。
その驕りがジュドー、ハマーンを招き入れた。最も、彼ら位の力が無いとこの要塞に入ることすらできないフィールドを張っていたが。
ジュドーが最初に高鳴りを聞いた。
「何の音だ」
サイアムもそれを思った。自身ジュドーとハマーンを興味持つことにより他が疎かになり過ぎた。
よって、へやに入って来た3つの飛行物体の存在に気が付かなかった。
サイアムは目を丸くした。そして微笑を浮かべた。
「成程・・・。窮鼠猫を噛むとはこのことか・・・」
そしてその飛行物にサイアムは集中砲火で消し飛ばされた。
そのエネルギー余波に2人とも派手に壁に叩き付けられた。
「ぐおっ!」
「キャッ!」
そして3つのファンネルはズシリと床に落下した。しかし床や周囲に傷一つもなかった。
ハマーンは腰をさすりながら、ゆっくりと立ち上がった。
「・・・恐ろしいまでの強度だな。この要塞は・・・」
ジュドーは頭をさすりながらハマーンへ言った。
「ったく、この老人のしたかったことって何だったんだ?」
「彼は快楽主義者だ。そこに理由などないし、世界を救いたかったのかもしれないし、滅んでも良かったかもしれない」
「だが、フロンタルっていうのもこれでここに駆け付けてくるんじゃないか?」
ハマーンはモニターに近寄り、すぐ外の様子を見た。辺り一面が花火大会だった。
「そうはならないらしい。ロンド・ベル、ネオジオン本隊とカラバ、全ての連合がフロンタルに圧力をかけている。そんな余裕はないさ」
「でも、オレらにこの要塞をどうにかする術はないぞ。機関部や様々なとこ
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