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ヘタリア大帝国
177部分:TURN17 南京戦の後でその八
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っているが」
「あのいい加減さと弱さには悩まさせられる」
 実際にそうだと答えるドイツだった。
「あいつは弱過ぎる」
「それはそうだが」
「しかし総統閣下はそれでもか」
「嫌いにはなれない」
 きっぱりと言い切る。
「不思議とな」
「そうそう。イタちゃん達って可愛いのよ」
 グレシアも何処か嬉しそうにイタリア達について話す。
TURN17 南京戦の後でその八

「私は知っての通り肉は食べないが」
「そうそう。肉食は太るわよ」
 グレシアはレーティアのアイドルとしての一面から述べた。
「だからレーティアが元々お肉は好きではないことはね」
「よかったか」
「お魚も食べないわよね」
「そちらもどうもな」
 その可愛らしい眉をやや顰めさせてだ。レーティアは答えた。
「好きになれない」
「そうよね。レーティアはお肉もお魚も食べないわね」
「油もラードが駄目だ」
 もっと言えばそれすらもだった。
「動物の油はな」
「だから。完全にね」
「私は菜食主義だ」
 そうしているのだ。あえてだ。
「それでいい。そしてだ」
「お酒も飲まないしね」
「それもいい」
 酒もいいというのだった。
「あと。何よりもだ」
「煙草ね」
「あれは身体によくない」
 煙草を吸う年齢ではないがだ。それ以前の問題だというのだ。
「私の前では誰であろうともだ」
「わかってるわ。禁煙よ」
「そこは守っていてもらおう」
「安心して。常に手配はしているわ」
 グレシアもレーティアのそうした嗜好は全てわかっていた。それ故になのだった。
「貴女の前では。官邸でも司令部でもね」
「煙草は厳禁だ」
「そうしているから。けれどあれよね」
「あれとは?」
「レーティアの生活って本当に修道院のシスターみたいね」
「私個人の欲望に興味はない」
 だからだ。そうした生活でもいいというのだ。
「食事にしても普段通りでいい」
「今日はペペロンチーノに黒パンよ」
「充分だ」
 お世辞にも一国の、しかも大国になったドクツの国家元首の食事としてはあまりにも質素だ。だがそれでも構わないとだ。レーティアは言うのだった。
「ではすぐに頂こう」
「それじゃあね。じゃあ祖国さんも一緒にね」
「済まないな」
 無論グレシアも同席する。三人で食べようというのだ。
「頂こう。しかしだ」
「しかし?何かしら」
「前から思っていたが総統はスパゲティが好きだな」
 ドイツが今思うのはこのことだった。レーティアはスパゲティをよく食べるのだ。だから言うのだった。
「イタリンの料理だが」
「私はイタリンは嫌いではない」
 はっきりとだ。レーティアは言い切った。
「あの国とはこれからも仲良くしていきたい」
「そうなのか」
「祖国君、君は
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