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ヘタリア大帝国
173部分:TURN17 南京戦の後でその四
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「その通りです。ハワイはまさに難攻不落です」
「今のわし等の戦力では無理じゃ」
 山本はカードを選びながら述べる。
「あの星域を陥落させればガメリカ本土を狙えるがな」
「そうですね。ただ」
「ただ。何じゃ」
「少し航路を調べたいのですが」
 東郷は真剣な面持ちで話す。
TURN17 南京戦の後でその四

「何か不思議と一緒にいたくなるわ」
「人徳というやつだな」
「人徳かしら」
「あえてそう考えることにしている」
 自分にとって都合よくとだ。東郷は飄々とした感じのまま言ってみせた。
「その方が気分がいいからな」
「言うわね。じゃあその人徳も見せてもらうわ」
 こう返してだ。また笑うランファだった。こうして彼女も日本帝国軍に加わったのだった。 
 そしてだった。もう一人だった。
 ハニートラップは憮然とした顔で東郷のいる日本帝国軍の司令部に出頭した。そして東郷の前に出ると彼に対して開口一番こう言ったのだった。
「あんたのせいでね」
「大変だったか」
「そうよ、ずっと身を隠していたのよ」
「俺にはスキャンダルは通用しないからな」
「今更っていうのね」
「そうなる。ところでだ」
 あらためてだ。ハニートラップに言う東郷だった。
「君がここに来たということはだ」
「そうよ。ランファに誘われたからよ」
「では我が軍の提督になってくれるか」
「本当にいいの?」
 今度は怪訝な顔になってだ。ハニートラップは東郷に問い返した。
「あたし言っておくけれどね」
「提督としての技量はか」
「専門じゃないから。期待できないわよ」
「そこはマカオさん達の愛を受けてもらう」
「そうして指揮とかをあげてから?」
「提督として働いてもらう」
 ここまで考えてだ。東郷は彼女も誘ったのである。
「そうしてもらえるか」
「そこまでしてくれるのならね」
 ハニートラップも東郷に言葉を返す。幾分機嫌を取り直した感じの顔になったうえで。
「あたしとしてもいいわ」
「では話は決まりだな」
「ええ。ただね」
 今度は少し微妙な顔になってだ。ハニートラップは東郷に述べた。
「あんた思っていた以上に変わった人ね」
「変人だとはよく言われるな」
「しかも只の変人じゃないわね」
「只の、か」
「相当変わってるわね。けれどそれだけ変わってるからこそ」
 それ故にだというのだ。
「あんたの周りに人が集まってきてるのね」
「君の様にだな」
「そうかも知れないわね」
 こうした話をしてだった。ハニートラップもだった。
 日本帝国軍に加わった。だが東郷はこれで安心してはいなかった。
 主力を日本に移動させたうえでだ。こう山本に話すのだった。
「まだですね」
「ガメリカと戦うには心もとないか」
「戦力が足り
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