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ヘタリア大帝国
172部分:TURN17 南京戦の後でその三
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ったのである。
「あの人にも声をかけるからね」
「ハニートラップか」
「あんたのお陰で外に出られなくなったけれどね」
「提督になれるのか」
「専門は情報や工作、特に美人局だけれどね」
 ハニートラップのことはだ。ランファもよくわかっていた。そうした性格は。
「艦隊指揮も。まあできると思うわ」
「随分曖昧な言葉だな」
「実際できるかどうかはわからないのよ」
 ランファにしてもだ。それは知らないというのだ。
「けれどそれでもね」
「声をかけてくれるか」
「あのまま動けないよりはましでしょ」
 こうした考えもだ。ランファにはあったのだ。
「だから。そうさせてもらうわ」
「わかった。では頼むな」
「それにしても。あんたって不思議な人ね」
 ランファは東郷の余裕のある飄々とした顔を見てだ。くすりと笑って言ったのである。


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