ペルソナ3
1883話
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せようと、普段よりもかなり張り切っていた。
何だかんだで、男ってのはやっぱり馬鹿なんだよなと思わないでもない出来事だったが。
いや、思春期の男として考えれば、それは当然の行動なのかもしれないが。
ともあれ、そういう理由で女達は俺の試合が凄かったと褒めてくれたのだろう。
「ふーん、色々か。じゃあ、バスケ部に入ってみない? そうすれば大会でも結構いいところまでいけると思うんだけど」
「それも面白そうだけど、放課後は色々と忙しいんだよ。残念だけど無理だな」
女の方も、本気で俺に勧めてきた訳ではないのか、バスケ部の入部を断っても特に不満そうな様子はない。
「この前の小テストの成績も良かったし……アルマー君って、もしかして完璧超人?」
「あー、その気持ち分かる。運動だけなら俺もアルマー程じゃないにしろ自信はあるけど、テストで100点とか、どこの完璧超人だって話だよな」
俺の近くでカツサンドを食べていた男が、羨ましそうに告げてくる。
ちなみにこの男はバスケの試合で俺とチームを組んでいた男の1人で、バスケ部って訳じゃないけど、それなりに上手いところを見せていた。
「そう言ってもな。帰国子女の俺が英語の試験で満点を取るのは、そうおかしな話じゃないと思うぞ」
実際、英語のテストは難しくはない。
国語の方も問題はないし、科学や数学も問題はない。
現状の俺の唯一の弱点は……やっぱり歴史だな。
特に日本史。
世界史も、この世界特有の事情とかで俺が知ってるのと細かく違っている場所があったりするので、完全に安心は出来ないのだが。
そんな風に話していると……不意に携帯が着信を知らせる。
誰だ、こんな昼休みに。
そう思いながら携帯を取り出し、そこに表示されているのが桐条だと知ると、妙な騒ぎにならないよう、その場から一旦離れるのだった。
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