ペルソナ3
1883話
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だが、順平は身体能力こそタルタロスで行われている戦闘で上がっているが、純粋にバスケという点では初心者でしかない。
足の間を通されたドリブルに一瞬驚き、動きを止め……次の瞬間、俺は一気に順平を抜き去って、レイアップでゴールを決める。
「くっ!」
悔しそうな順平の声が聞こえてくるが、別に俺は何か卑怯な真似をしてる訳じゃないしな。
もっとも、俺の存在そのものが卑怯だと言われれば、言い返しようがなかったりするのだが。
ともあれ、順平達のチームがボールを放ち、再び試合が再開される。
……が、ボールを持った男が近くにいた仲間にパスを出そうとした瞬間、その男の身体に隠れるようにしていた俺はあっさりとそのパスをカットし、そのままリングにボールを入れる。
『わああああああああああっ!』
聞こえてくる歓声。
これは、俺の背が高校生の平均よりも小さいからこそ、出来た事だったりする。
「嘘だろ!? いつの間に!」
そんな声も聞こえてくるが、取りあえずこれで8-14とこっちの6点リード、と。
次に試合が始まった時は、さすがに俺の事を注意してみているのか同じような事は出来なかったが……結局その後もそれなりに試合をこなし、最終的には12-30で俺達の勝利となった。
順平がかなり悔しがっていたようだが、まぁ、順当な結果だと思う。
最後に順平の頭の上からダンクを決めたのは、ちょっとやりすぎだったかもしれないが。
ともあれ、そんな訳で体育の時間が終わるのだった。
「ねぇ、ねぇ。アルマー君。さっきの試合格好良かったわね。もしかして、バスケって前からやってたの?」
昼食の時間、食事の途中でそんな風に声を掛けられる。
声を掛けてきたのは、クラスの女だった。
ちなみに今日の食事は、俺とゆかり、それと何人かの男女と共に食べている。
声を掛けてきたのも、その中の1人だ。
これは、俺が順平達以外に友人らしい友人がいないのを不安に思ったゆかりが、こういう場を整えてくれたのだが……
「あー、まぁ、以前から色々とやってたから」
ちなみに俺達がバスケをやっている時、女子は体育館の半分を使ってバレーをやっていた。
……そして、当然ながらゆかりはそのバレーでも大活躍していた訳だ。
まぁ、最強のペルソナ使いとして活動している以上、その結果は分かりきっていた事だけどな。
元々人気のある人物だけに、そのうちお姉様と呼んでくる下級生とか出来るんじゃないだろうかと、少し楽しみにしていたりする。
つまり、あのバスケの試合を女達も隣で見ていた訳で……凄いという感想を抱くのも、当然だった。
ちなみに当然ながらそんな状況での試合だけに、バスケをやっていた男達は自分のいいところを見
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