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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
万聖節前夜祭 2
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らを導いて正しく祓うよう、天が求めている気がする」
「天の求めに応じたら、なにかご褒美でもあるのかしら?」
「寿命がのびる、来世で良いことがある」
「てきとう言ってない?」
「あとは、う〜ん……。俺からなにかプレゼント」
「よし、のった!」
「現金だなぁ」
「現世利益は道教の特徴でしょ」
秋芳のもちいる呪禁の術は道教がもとになっている。
「じゃあ、こいつらが人界で暴走しないよう、さっきみたいに監督してくれ。あと霊脈を、気の流れを読んで行き先を決められたりできそうか?」
「やってみるわ」
京子は俄然やる気になって、異形たちの先頭に進み出た。
陰陽庁祓魔局情報課、第一オペレーション・ルーム。
巨大なディスプレイには東京二十三区を中心とした東京都の地図が映されていた。
その地図には今日これまでに発生した霊災がいくつかのデータとともに発生個所に表示されているのだが――。
「ど、どうなってるんだ、これは……」
祓魔局情報課課長、
大春日敬
(
おおかすがけい
)
は大勢の部下たちの前だというのに驚愕と狼狽と焦燥。それら三者の色が入りまじった表情を隠すことができなかった。
フェーズ3、フェーズ3、フェーズ3、フェーズ3、フェーズ3、フェーズ3……。
都内を描いたMAPは動的霊災の出現を示す真っ赤な色で塗りつぶされつつあった。
「これじゃあほとんどフェーズ4、百鬼夜行じゃないか。ありえない、こんな状況はありえない……」
そうつぶやいた瞬間にも霊災発生を告げるオペレーターたちのうわずった声が続く。
「霊災発生! 千葉県浦安市です」
「都外でだと!?」
「霊災発生! 横浜です」
「神奈川じゃないか、また都外でもか!?」
「同じく神奈川県の横須賀、綾瀬、大和にも霊災! 巡回霊視官からの報告です。どの隊を向かわせますか?」
「霊災発生! 東京湾です」
「なにぃ、海上でもだと!?」
「第十六小隊から報告! 修祓にあたっていた霊災の霊圧が上昇中。損害多し、応援を要請しています!」
「アメリカ大使館から修祓要請がきています」
「なんだと、大使館付きの祓魔官はどうした?」
「連絡がとれません」
息つぐ間もなくオペレーターたちが報告を上げてくる。
現在のところ霊災を自動的に探知する、レーダーのようなシステムは開発されていない。霊気は見鬼でなければ感知することができないからだ。そのため特に見鬼の才に秀でた陰陽師は霊視官と呼ばれる役職に就き、都内やその近郊で霊気を監視し、その情報をもとに現地にかけつけた係員が実際の状況を情報課に報告するという流れになっている。
メイン・ディスプレイに表示されているのは、それらの各段階の情報をまとめたものだ。
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