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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第65話『青年と老人』
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答は無し…か。それなら、お前らに構ってやる時間はねぇ! 魔術部、出陣だ!」

「「はいっ!」」


終夜の掛け声と共に、晴登、結月、伸太郎、緋翼は動いた。各々が戦闘態勢をとる。


「おっと、二年生は下がっていろ。俺らが守ってやる」

「「は、はい!」」

「よし。・・・数はざっと20体。蹴散らすぞ!」


戦闘においては無力な二年生を下げ、晴登達は前線へと踏み出た。
そういえば、魔術部での共闘はこれが初めてになる。晴登は内心ワクワクしていた。


「鎌鼬っ!」ビシュ

『ウゥッ…!』ズシャア


いつぞやの技で1体を倒す。しかし、ゴーレムと名付けられるだけあって、かなりの硬度だ。両断には至らない。


「はぁっ!」ブン

『ウゥッ』ガキン

「ちょっと、コイツってホントに砂!?」



「おらぁっ!」ボワァ

『ウゥ…』

「全然効いてねぇ…!」


このゴーレム達は砂から生まれているようだが、表面はもはや岩同然。緋翼の刀は弾かれ、伸太郎の炎は意味を為さない。この二人は相性的に不利なようだ。


「弾けろっ!」バシュン

「貫けっ!」ヒュ

『『ウガァ…!』』ドゴン


一方で、終夜と結月は難なくゴーレムを一掃していく。やはり、戦闘力においては、この二人は他の追随を許さない。黒雷が、氷槍が、戦場を縦横無尽に飛び回る。


「──いや部長、超危ないです!」

「…あぁ、悪い悪い」


あまりの危険度に、姿勢を低くしている二年生。そんな彼らの忠告に対して、終夜は反応が薄かった。たぶん、既に配慮済みなのだろう。何だかんだ、終夜の黒雷は敵に一直線に向かっている。


「よし、俺も頑張らなきゃ──」

「危ないっ、ハルト!!」ドン

「え?……って、うわぁ!?」ズシャア


気を引き締めた途端、結月に押されて砂浜に突っ込む。何事かと思い振り返ると、巨大な拳を地面に振り下ろしているゴーレムの姿があった。無論、そこは今まで晴登が居た場所である。もし、結月が助けてくれなかったら・・・そう思うと、背筋が凍った。


『ウゥ…』


「マジで紙一重……ナイス結月」

「ハルト、怪我はない?」

「おかげさまで」


晴登は即座に立ち上がり、ゴーレムの次の行動に備える。これ以上、結月に迷惑は掛けられない。何というか、男として。


「──って、あれ?」


ゴーレムに備えるついでに、辺りを改めて見回してみると、晴登はおかしな事に気づく。戦闘開始から時間が経っているというのに、ゴーレムの数が一向に減っていない気がするのだ。むしろ、増えてる気さえする。

同じタイミングで、そのことに
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