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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
京子のお見合い
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うより魔女っ娘。それもかなりGOTHい魔女っ娘の姿へと変身した。

「wonderfulッ! 京子。君はまるで生身の人間ではなくオーバーテクノロジーによって世の男性諸氏の願望が具現化した立体映像だと言われても信じられるほどに美しい! 生身の人間であることを忘れさせる神秘的な美貌は、世界レベルのアイドルやトップモデルクラスだ。ミス・インターナショナルだってかすんで見え、ミス・ワールドはシャッポを脱いで、ミス・ユニバースだって裸足で逃げ出すほどにbellezaだ!」
「ははは、そうですか……」
「試着中に他のお客さんたちが人垣を作って、店内がファッションショーと化していたよ!」
「いや、それはないでしょ」





「……神秘的な美貌とかのたまう割にアイドルだのトップモデルだのと、妙に俗なたとえをするやつだなぁ。そりゃたしかに京子は顔もスタイルも良いし、声もかわいくておっぱいでかいけど、アイドルやモデルとか各分野で求められる美しさはちがうんだから、いくらなんでもそれを全部内包しているわけないだろう。京子はタイプ・キマイラか! ……にしても褒める内容が外見ばかりだな。そもそも彼女は、京子は生きているからこそ美しいんだ。造形的な美しさなんて、彼女の魅力のごく一部のことでしかない。彼女の美しさは内面の強さ、生命の輝きがもたらしているものなんだ。そんなこともわからないとはね、これがお坊ちゃまの限界ってやつかな」

 さっきからぶつくさと独りごちる秋芳をよそに黙々と型の反復をおこなう桃矢が恐る恐る口を開いた。

「あのぅ、秋芳先生」
「ん? なんだ?」
「今、僕が教えてもらってる技って、攻撃の技ですよね?」
「攻撃だけではなく防御もふくまれている。受けては突き避けては打つ、攻防一体の拳法だ。郭雲深という形意拳の達人は、わずか半歩進んで崩拳の一撃を出すだけでいかなる敵も沈んだとか。一見すると動きは地味で型も簡素だが、恐ろしい破壊力を秘めている。それがこの五行拳だ」
「……防御だけの技って、ないんですか?」
「……桃矢。おまえの気持ちはわかる。たとえ自分の身を守るためとはいえ、相手を傷つけたくはないんだろう?」
「……はい」
「目的は暴力、極意は殺生。武術のことをそんなふうに言う者もいるが、武術自体はたんなる技術にすぎない。人を傷つける暴力になるか、自分もふくめた人々を守る武力になるかは使う人間次第だ。桃矢。おまえが自分を失わなければいいだけだ」
「それはそうなんですけど、それでもやっぱり暴力に暴力で対抗するのはどうかと思うんです。殴られて殴り返したら、相手と同じレベルまで落ちちゃうっていうか……」
「なぁに、権力や暴力を駆使して卑劣なまねをする輩には同じレベルで報復してもいいのさ。でなきゃやられっぱなしだろ? 一方的に卑劣なこ
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