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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
京子のお見合い
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や福利厚生の企画イベント等で開催するものなのだが、今日という日のために龍鳳院宮寺に属する人員を使ってエターナルランドを借り切りにしたというのだ。
たった四時間とはいえこの巨大な夢の国を独占するために必要な金額はどのくらいになるのか、京子には想像がつかなかった。
「それはすごいですね。基本料金のほかに追加料金とか入れたらどのくらいになるのかしら……」
「なに、一億でおつりがくるくらいさ。それまではアトラクションはなしでパーク内を散策でもして、庶民の気分を味わおうか? 映画館もあるし、そこでなにか観るのもいいね」
(ま、庶民ときましたか、このお坊ちゃん!)
ここまで用意周到にされて、来た、見た、帰る。というわけにもいかないだろう。さすがにそれは先方に失礼だ。倉橋の名に泥を塗ることになりかねない。
とりあえずはエスコートされることにした。
ふわふわとした綿のような衣装をまとった粉雪姫、顔の左右にヒレがつき全身の鱗をきらきらと光らせたボディタイツの魚人姫、長い髪のラプンツンデレに、食いしん坊でいつもお腹をぐーぐー鳴らしているくまのグーさん――。
エターナルランド自慢のキャラクターに扮した人々が多く、パーク内は華やかな色彩と歓声にあふれていた。それらに交ざってドラキュラや魔女といったお化けの装いをしている人の姿が目立つことに京子は気づく。
「あら? キャストだけじゃなくゲストでも仮装してる人が多いのね。それもエターナルランドに関係ない」
「今日はハロウィンだからね、特別に仮装姿で入園できるんだよ。そうだ! ぼくたちもキャラクターの衣装に着がえよう。うん、それが良い」
エターナルランドホテル内にはフェアリーチェストというビューティサロンがあり、そこで様々なキャラクターに変身できる衣装を提供してくれるという。
本来ならばエターナルキャラクター限定なのだが、今ならハロウィン専用の衣装が用意されている。
京子はそこで『眠れぬ森の美女』のアヴローラ姫や『美女と野獣』のベルといったお姫様系ヒロインの衣装を勧められたのだが、いまいち気が乗らず魔女の衣装を選んだ。
(ま、おんなじ呪術師だしね)
魔女の衣装といっても数種類ある。いくつかの組み合わせを試着室で試していた時、ふと妙な感覚をおぼえた。
見鬼を凝らして周囲の気配を探ってみる。
(……ふ〜ん、そういうことね)
わずかな笑みが口角に浮かぶ。そういうことなら念入りにお洒落して魅せてあげる。
俄然やる気になって衣装を選び始めた。
そして――。
頭に黒いミニ三角帽子をかぶり、黒地のコート姿という典型的な魔女ルック。
だがかなり短めのミニスカートや、黒と白のストライプ模様のハイタイツ、ヒランヤつきチョーカーといった、魔女とい
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