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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
巫之御子 余談
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った。
そのことを知った春虎は、それならばと自分が教えようという気になったのである。
その機会はすぐにやってきた。案件とやらでプール清掃をすることになった秋芳に頼んで、掃除が終わった後のプールを二人だけで貸し切りにしてもらったのだ。
もっとも秋芳には夏目のことは言ってはいない。
「実はコンのやつ、カナヅチなんだ。だから今度おれが泳ぎを教えてやろうと思ってたんだけど、なかなか場所が見つからなくて……。ほら、護法式とか、公共の場であんま見せて歩くのもあれだろ? それにコンも人目があるといやだって言うから……」
そのような苦しい言いわけをして、使わせてもらうことに成功した次第だった。
「コンめは水練もできまする。それを夏目殿のダシに使うとは不本意です」
そうぶうたれるコンをなだめすかすのには大変だった。そして今でもご機嫌斜めの様子だ。
「コンもほら、準備運動、準備運動!」
水に入る前にしっかりと身体をほぐし、温めるのは大事だ。
硬くなっている筋肉をほぐすことはケガの予防になるだけでなく、足がつるのも防ぐ効果がある。
しかし――。
極薄超ハイレグというきわどい水着に身をつつんで脚を開いたり曲げたり屈んだり反ったり跳んだりしている様は、なんというか、かなり危ない絵面だった。
夏目は華奢な体型で、同年代の女子とくらべると胸のあたりなどひかえめなほうなのだが、それでも身体のラインがはっきりと表れる競泳水着を着ていると、やはり男子とはちがう。丸みをおびた、柔らかそうな身体つきをしているのがハッキリとわかる。
アニメ『東京レイヴンズ』第九話を思い出して欲しい。
バイクの後ろに乗った春虎が前の夏目の胸をつかんだシーンで、はっきりくっきりと盛り上がるほどのサイズの乳があったではないか。
胸にある二つのふくらみが『ほらほら、どう? あたしたち女子は男子とは身体の作りがちがうんだから。興味ある? 来て見て触ってみる?』(CV:花澤香菜)などと自己主張している幻影が春虎の脳裏に浮かんだ。
これは男子ならばだれもが脳内に持つ妄想器官の働きによるものだ。
エマージェンシー! エマージェンシー! ただちに暴れん棒を冷却せよ!
「お、おっし! 準備体操はこれまでっ」
「えっ? もういいの?」
「おう! 早く水に浸かって身体を冷やそうぜ!」
言うやいなやどぼんと飛沫をあげてプールに飛び込む。
「きゃっ!? もう春虎君てば危ないっ」
「ハハッ、夏目もコンも早く来いよ。冷たくて気持ち良いぜ」
「もう、子どもなんだから……」
「では、お言葉に甘えてコンめも
入水
(
にゅうすい
)
いたしまする」
豪快にダイブした春虎とちがい、足から水に浸けてゆっくりと入水する夏目とコン。これがプールの
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