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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
巫之御子 3
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。嫁ガ欲シイ、ツネニソバニイテ数百年ノ孤独ヲ癒シテクレル、儂ヲ愛シ、理解シ、話シ相手ニナッテクレル優シイ嫁ニナレ」
桃矢の心に苦い思い出がよみがえる。
気持ちの高ぶっている状態で唇がふれると霊力が同調する同調性共鳴症はいっさいの恋愛を禁じる枷だ。
陰陽塾に来る前、つきあっていた恋人が何人かいたが、そのいずれも長くはもたなかった。『つき合ってもう半年なのに、なんでキスしてくれないの?』
そう訊いてくる彼女たちに能力について話せば、気味悪がって離れてゆく……。
自分はこれから恋人も友達もできずに、だれからも愛されずに孤独な人生を送らなければならないんだ……。
陰陽塾に来る前は、そんなことをずっと考えていた。
唐突に湧き上がってきた悲しみが頭の芯を痺れさす。不覚にも涙があふれてくる。
桃矢の持つ強い感受性が、目の前の怪物が抱く孤独の念を読みとったからだ。
「オマエニモワカルカ?」
「……はい」
「儂ノタメニ泣イテクレルノカ?」
「はい」
「オマエモ孤独ナノカ?」
「は――」
はい。思わずそう言いかけて口をとざす。ちがう。今の自分は独りなんかじゃない、この能力に理解をしめして陰陽塾への道を作ってくれた大友陣。忌避することなく普通に接してくれる塾生たち。危機を救い、教えをしめす賀茂秋芳。
自分の周りには多くの人がいるではないか。
一人ではない。そう言おうとする前に怪物が口を開く。
「オマエモ孤独ナノダナ。ヨシ、デハトモニ愛シ合オウ。ワシハオマエノ孤独ヲ癒ス、ダカラオマエモ儂ノ孤独ヲ癒シテクレ。サァ、ヒトツニナロウゾ……」
桃矢が不穏な気配と身の危険を感じた瞬間、その足もとをなにかが巻きついた。さっきの赤い触手だ。
「ひゃっ!?」
ものすごい力で引きずられ、転倒しそうになる桃矢の右腕と左腕を別の触手が巻きつく。両腕を左右に押し広げた、Yの字の格好で怪物の前に持ち上げられる。
水中に隠れて見えなかったが、この触手は怪物の身体から生えているようだ。
ぬちゃあぁあぁぁぁ――。
大きく開いた口から赤い舌がのび、桃矢の胸からお腹、脚にかけていやらしく這いまわる。肌の感触や温もりを確認するかのようにうごめく。
その動きのいやらしさ、なまめかしさに身の毛がよだった。
「あっ!」
赤い舌の先端が緋袴の奥。桃矢の股間をまさぐる。
「ヌゥ、コレハ……。タシカニオノコデアッタカ……」
「そ、そうだよ。だから言ったでしょ、僕は男の子なんだよ! だから離してっ!」
「ソレデモ、カマワヌ」
「え? ええっ!? ほんとに? わっ!?」
両腕に続いて両足も左右に開かれ、Y字型からX字型にされる。新たに二本の触手がのびてきて、桃矢のお尻と胸を愛撫しだした。
「あ
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