暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1882話
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、俺が戦いのど真ん中にいたせいか、あまりそういう認識はなかったんだよな。

「なら、いいさ。……それで、これからどうする? 影時間になって、それなりに経ったが」

 荒垣が話題を変えたのは、俺に取っても幸運だった。

「そうだな、そろそろ出るか。収穫もそれなりにあったし」

 15階を探索していた俺達だが、別に戦闘だけをしていた訳ではない。
 いつものように宝箱を探したりもしたのだが、それで当然のように魔法の封じ込められた宝石や、妙な飲み物、食べ物といった物も見つけてはいる。
 個人的には、そろそろ現金とかも欲しいところだが……ん? 待てよ? 15階で現金が出た事はあったか?
 いや、なかった気がする。
 だとすれば、もしかしてタルタロスってのは階層によって出るアイテムが違う……のはともかく、現金が出る階層と出ない階層ってのもあるのか?
 もっとも、タルタロスで普通に現金が出てくるという時点で、色々とおかしいのだが。
 この辺り、ちょっと真面目に考えてみた方がいいかもしれないな。
 取りあえずタルタロスで得た現金は、普通に使えるという事が判明している。
 そこからして、本当におかしいんだし。

「ま、とにかくタルタロスの中で影時間が終わればどうなるのか……気にはなるけど、それを体験してみたいとは思わないしな。そろそろタルタロスから出るとしようか」

 その言葉に、ゆかりも荒垣も反対する筈がなく……俺達は、そのままターミナルを使ってエントランスに出て、タルタロスから出る。
 ちなみに桐条パーティはタルタロスに挑んではいなかったのか、それとも行き違ったのか……エントランスで遭遇する事はなかった。
 まぁ、順平との関係を考えれば、それで良かったのかもしれないが。
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