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ヘタリア大帝国
166部分:TURN16 南京沖会戦その八
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166部分:TURN16 南京沖会戦その八



TURN16 南京沖会戦その八

 そしてだ。こうも言うのだった。
「まずいわ、機雷がなくなったら」
「敵が正面からもですね」
「そこからも来ますね」
「何処から来るかわからなくなるわ」
 機雷を置いたのは敵を倒す為ではない。進路を制限させる為だったのだ。
 だがその機雷がなくなってはだ。どうなるかは自明の理だった。
「まずいわ。敵の攻撃ポイントは」
「閣下、ここはどうされますか」
「一体」
「まずは方陣よ!」
 防御の為のだ。それを組むというのだ。
「軍単位で組むわ!いいわね!」
「はい、わかりました!」
「それならば!」
 部下達も応えてだ。すぐにだった。
 中帝国軍は方陣を組もうとする。だが。
 日本軍はビームの一斉射撃で消え去った機雷原の残骸の中を潜り抜けて突進する。速度全く緩めていない。
 しかもミサイルの射程に入るとだ。即座にだった。
 東郷は長門の艦橋からだ。こう命じた。
「いいか、今は照準を定める必要はない」
「ミサイルをですね」
「放つのですね」
「そうだ。このまま放つ」
 一斉射撃でだ。照準を定めないというのだ。
「それでいい。敵は今方陣を組もうとしているがだ」
「そこにあえて攻撃を仕掛けて」
「それをさせませんか」
「陣は組む前が最も脆い」
 こう己の幕僚達にも述べるのである。
「だからだ。ここはだ」
「わかりました。それでは」
「ミサイルも」
 こうしてだ。ミサイルも放たれる。照準は定められていないが一斉射撃だ。それを受けてだ。
 陣を組む最中の中帝国軍は混乱した。陣を組む最中だが。
 そこで動きが混乱した。それを見て中国が己の旗艦から叫んだ。
「危険ある!動きが乱れたあるよ!」
「兄さん!ここはどうするあるか!」
「艦隊単位で陣を組むあるよ!」
 こう言ってだ。中国は咄嗟に己の艦隊を方陣にさせた。そしてだ。 
 ランファにもだ。モニターからこう告げた。
「軍単位では危ないある!こうなったらある」
「艦隊単位の方陣ね」
「そうある。すぐに日本軍の水雷攻撃が来るあるぞ!」
「わかったわ。それじゃあ!」
 ランファとて無能ではない。この状況を見てだ。戦術をすぐに切り替えた。
 軍単位から艦隊単位での方陣を組ませた。それを見てだ。
 東郷もだ。軍を進ませながら言った。
「敵も無能ではないな」
「そうですね。動きが速いです」
「水雷攻撃の前に陣を組まれました」
 秋山とモニターに出て来た日本が言ってきた。
「これでは軍単位への攻撃はできません」
「それではこれからは」
「艦隊単位への攻撃にかかる」
 予定を変更してだ。そうするというのだ。
「いいな、敵の各艦隊をだ」

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