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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
巫之御子 2
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て』みた。
かすかだが霊気のバランスがくずれ、瘴気を発している。
「みなさん、よく見てください。この汚れ、霊災です!」
「なんですって!?」
女子たちも見鬼を意識して汚れを視る。
「たしかに、瘴気が出てる。うかつだったわ、巫女クラス一の呪術姫であるこの四王天琥珀が目の前の霊災に気づかないなんて……」
もっとも正確には自然レベルでの回復を見込めない霊気の偏向、災害へと発展する直前の段階であるフェーズ1であり、霊的災害ではなく、その前段階だ。
「普通に洗った程度じゃ落ちないわけだ。よし、修祓してやる!」
「そうだね! こっちは七人もいるんだし、八陣結界とかできるかも」
「……拾参番隊のお猿さんは計算もできないの? 七人でどうやって八陣を組むのよ」
八陣結界。対象を囲むように八人の術者を配置し、詠唱し術式を発動させることで術者同士を霊気が結び、内部のものを閉じ込め浄化する。遁甲術に属する修祓呪術。
「う〜ん、一人くらい欠けても、みんなで力を合わせてなんとかならない?」
「「「ならない」」」
これには緋組と白組、双方の面々から否の言葉があがった。呪術とはそのようなものではないのだ。
「七人か……、そうだ! 北斗七星陣を試そう」
「ええと、紅葉さん。授業で習ってない術を生徒だけで試すのはちょっと危険ですわ……」
「乳眼鏡の言うとおり。ここは基本に忠実に霊災を隔離する結界を張ってから、霊気の偏向を正しましょう。じゃあ私たち壱番隊が結界を張るから、拾参番隊は修祓のほうをお願いね」
「こら琥珀、なんでおまえが仕切るんだ!」
「ち、乳眼鏡って……」
「霊災は霊気に慣れ親しむ者ほどより敏感に影響を受けるのよ。あなたたちに瘴気を受けつつ冷静沈着に結界を維持することができるかしら? 長丁場になるかも知れないのに」
「それは……」
自分と珊瑚はともかく、朱音と桃矢にはむずかしい。
「紅葉さん、ここは琥珀さんの言うとおりだと思います」
「く、わかった。その段取りでいいだろう」
「決まりね、それじゃあ……、修祓開始!」
「ひ、ふ、み、よ、い、む、な、や――」
「布留部、由良由良止、布留部――」
「神火清明、神水清明、神風清明。祓いたまえ浄めたまえ――」
巫女たちがそれぞれ得意の呪をもちいて霊災修祓に立ち向う。
「ううっ、気持ち悪いよぅ……、おえっぷ」
彼女たちの呪に反応して緑色をした水たまりが沸騰するかのように泡立ち、瘴気をともなう異臭を放っていた。粘性の高い気泡が弾けるたびに空気中に毒の胞子がまき散らされている。その毒々しい様を見ていると、いやでもそのような想像が浮かび上がってくる。
「朱音、無理するな。下がれ。深呼吸、はかえっ
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