暁 〜小説投稿サイト〜
詩織の「もう裸にして」
全裸にされないのも、感じちゃう。
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った。

彼は満足したのかな?

私はバスタオルだけ身につけて、リビングに戻った。

彼は、全裸だった。

全裸の彼が床を拭いていた。

脱衣に時間がかかったとは思えないから、私のシャワーの時間が短すぎたのだろう。

床の掃除が終わったら、やることは一つしかない。

彼は、確かめもせず、「パンティ」を穿くように指示をした。

何度言っても、ショーツという名称を覚えないのだ。

優しく、私は床に倒された。

長いキスをされながら、はがされたバスタオル。

敷物のように広げられたバスタオルの上には、パステルピンクのショーツ一枚の私。

キスを終えた彼が、鑑賞している――。
鑑賞されながら、次第に落ち着きを取り戻していく、私。

写真に残してほしいとまで思った。

ヌードモデルをやっていることは彼も許可しているが、不思議とセックスやその前後では撮影しないのだ。

ヌードを撮影するときは――プロみたいに彼は着衣だ――全裸の私に指一本触れない。
私も絵画モデルのようにガウンを着て、指示とともに紐を解いて裸体を露わにすると、着衣の彼を恋人というより芸術家と思ってしまうのだ。

そんな撮影会が今までに5回くらいあって、“着衣の彼”になら裸を撮影させる私が、“全裸の彼”でもいいと考えたのは、やはりアニメ吹き替えという特殊なシチュのせいだろうか。

今回は、絶妙のタイミングで“パンティ”を脱がせてみせるという。

大丈夫かな。
愛撫の手順はいつも通りだよ。
ただ、ショーツを穿いたまま、床の上だというのが新鮮だから、もう潤んで……あ……きて……る……うぅ……けど。

慣らすように、少しずつ私の体を折り曲げていく彼。

すでにショーツのシミが性器のシルエットになっているのだろうが、確認なんてできない。

「う、う、あ、あ、あ、いや」

ちょっと痛い。しかし、痛みに勝る快感が声を奪う。

「えっ、えっ、ちょっと……」

定番の四つんばいも、なまじ全裸じゃないからかえって恥ずかしい。

たいていは四つんばいに固定されたら乳房を責めてくるが、
今日はショーツ付き。
――もう、食い込んでいる布地をさらに食い込ませる、信じられない彼。

硬直し、声もあげられなかった。

本体が突入してきたのは、この直後だった。


最後の凌辱は全裸にされてから、全身が征服されてからと思っていた。

ショーツ一枚あるだけでセックスはこんなに違うの!?

新発見の驚きは、とてつもない快感に置き換わっていく。

「ああ、ああっ、ああっっ、あん、ああーん、ああ、ああ、ああっ」
「う、う、はあっっ、あー、はあっ、はぁ、はぁ、はぁはぁ」
「あー、いや、いやっいやっ、あ
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