暁 〜小説投稿サイト〜
詩織の「もう裸にして」
全裸にされないのも、感じちゃう。
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かなり早くからジャージを脱いでいたものだ。
審判台には必ずスコート姿で上がっていた記憶がある。

アンダースコートをいいことに、かなり刺激的なこと――柔軟とか――をしたなぁ。

そんなことを思い返していたのは、実に短い間で、

私は羞恥の責めを受け続けていたのだ。

彼がようやく、ワンピースを脱がせにかかったので、便乗して、自分で脱いでしまった。

あっけなかったのか、彼が落胆の色を浮かべたようだが、こればかりは仕方がない。


そこからは攻防戦となった。

はやく裸になりたい私と、まだまだ辱しめたい彼が、ベッドの上で格闘する。どっちも変態だ。

ようやく、ブラジャーがずり上げられる――いっそ外してほしい。

あん。
ショーツの中に手が入って、恥毛をまさぐっている。
いったん剃られたあとは、せっかくだから手入れしているのよ。ちゃんと見て……。

なんとかショーツ一枚の姿になれた私。
ようやくブラが外されたのだ。嬉しかった。

――ところが、その見返りが声優ごっこ!?

音量ゼロで再生されるアニメの画面に合わせて、あえぎ声をあげてほしいという、とてつもなく変態な提案だった。

床に立った私に、彼は指一本触れないという。さらに、私が自分の体に触るのもNG。直接の刺激がないまま、演技力で羞恥の声をあげろというのだ。

――それでも、

「あっ、あっ、ああ」

意外なほど、いつも通りの声が出た。
純白ショーツ一枚という恥ずかしい姿にされた効果だろうか。
彼は私の裸体を後ろから見ている。反応がわからない。

処女を破壊する挿入シーン――

「うっ、あ、ああー、あー、いや、いや、ああ」

画面のヒロインは、マリオネットのように力の入らない全裸の体を預けていればいいのだが、

刺激されない私は、あの時の痛みの記憶をもとにあえながなければならなかった。
経験の記憶を頼りにあえぐ私。それでも、立った姿勢で全裸にされていないという乖離は大きい。

これをセカンドバージンというのかもしれなかった。

完敗……。

立ったまま、潮を吹いた。

私はついに座り込んでしまった。

ずぶ濡れのショーツとフローリング。
「惨状」を見て、彼は、浴室行きを許可した。

ブラを脱衣カゴに入れ、“全裸でシャワー”という普通のことをした。
(ただ、最初にお湯をかけたのが、手に持ったショーツだということは普通と違う)

結局、慰みものにされたみたいな私。

例えば、ブラジャーだって、ずり上げられたと思ったら、いつの間にか戻されていて、多分、体から離れるのまで3回は乳房をこすったと思う。

対照的にショーツは最後まで位置を変えさせられず、それが最大の辱しめとな
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