全裸にされないのも、感じちゃう。
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まさにいま見たアニメそのものである。
羞恥心か。
ヌードモデルになった時。ビキニの水着になった時。レオタード姿になった時。それぞれあったな。(一般と順番が違うわね。私の場合)
見られることに慣れちゃうからなぁ。
今もゼミ専属のヌードモデルやってるけど、最初の「清水の舞台から」といった勇気が嘘みたいに思えるし、
水着だって、むしろ競泳水着のほうが恥ずかしい気がする。
一番、慣れなくて恥ずかしかったのは、高校のテニス部の試合用ユニフォームかな。当時としてもすっかり少数派になっていたスコートに、絶滅危惧種の純白アンダースコートだった。まあ、プリーツタイプじゃないからめくれなくて、せっかくの?アンスコは滅多に見えなかったけど。
▼
アニメのあとは愛の交歓――。
まずは着替え。白い下着に換え、水色のワンピースを着た。
その間、彼は、あえて背中を向けていた。
OK。
私の声に振り向いた彼が、私を抱きしめる。
すぐに、軽くお尻をタッチした。
そして、キス――舌を入れない、長いキス。
うっとりしかけた頃――シャッ。
背中のファスナーが下ろされ、ブラとショーツが披露された。
そのまま、ワンピースがまとわりついた格好でキスが続いていたが、
唇が離すと、彼はショーツの中に手を侵入させお尻を直接触ってきた。
恥ずかしかった。
時々、通学電車でソフトな痴漢に遭い、着衣の上から定番のお尻タッチもされるが、その時感じるのは嫌悪感であり、羞恥ではない。
さんざん私を裸にしてきた彼が、今さらのように、下着のままで触ってくる――私の中で、もどかしさと羞恥心の区別がついていないのだろうか。
▼
ああ、服をはだけられるという恥ずかしさ。
「いや……」
ブラの中で乳房を揉みほぐされ、ワンピースはめくりあげられ脚を撫でまわされた。
まるで、無理矢理の――レイプ。
それなのに、手はショーツから撤退していた。
確認するまでもなく、完全に露出しているというのに。
責めてくれないの?
羞恥と快感――潮を吹くのは時間の問題だろう。
「あ、ああ、ああ、うっ」
ブラがたくしあげられ、乳房がこぼれた辺りで、声が出た。
「もっと感じて」
「ああ、あん、あん、あん」
愛撫のリズムが合ってきた。なにふりかまわなくなる、私。
「裸にして…裸にして…裸にして…」
はしたないリクエストだった。
本当に、裸にしてほしかった。
快感を服や下着が邪魔するのだ。
こんな時に、変なことを思い出した。
テニス――試合の時の恥ずかしいスコートから、ジャージに戻ると、とたんに“重さ”を感じるのだ。
スコートの動きやすさ、軽快さを改めて実感し、次の試合があるときは、
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