164部分:TURN16 南京沖会戦その六
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TURN16 南京沖会戦その六
「兵器の質から見てもだ」
「よし、では魚の後はじゃな」
「新兵器で戦える」
即ちだ。新しい艦艇でだというのだ。
「特に空母だ。楽しみにしておいてくれ」
「ふむ。では楽しみにさせてもらうぞ」
「こっちとしてもね」
山本と南雲が楽しそうに応える。しかしだった。
ここでだ。小澤はぽつりとだ。こう南雲に言うのだった。
「南雲さんは空母よりむしろです」
「戦艦の方が向いてるかい?」
「はい、そんな気がします」
「まあ元々戦艦畑だしね」
南雲は生粋のだ。水雷、そして砲術の人間なのだ。所謂砲雷の人間なのだ。
だからこそだ。小澤もこう言うのだった。
「ですからどちらかというと」
「そうだね。じゃああたしは新型戦艦を楽しみにしておくよ」
「長門もバージョンアップするだけでなく」
また久重が平賀に代わって述べる。
「新しい旗艦も開発中だ。その旗艦はだ」
「どんなのなんだよ」
「第六世代、来たるべきそれを超えている」
田中に言う。そこまでの艦だとだ。
「それもまた配属されることになる」
「それは有り難いな」
東郷もだった。モニターに出て来た。
「では楽しみにしているぞ」
「うむ、君にも健闘を祈る」
平賀はその東郷にも話した。
「これからもな」
「そうだな。では祖国さんいいか」
「はい」
何時しかモニターに日本もいた。真面目な顔である。
「戦闘開始ですね」
「そうした新型艦を見るのもこの戦いの後だ」
南京戦、その戦いに勝利してからだというのだ。
「ではそれを見る為にもだ」
「勝ちましょう。戦うからには」
日本も意を決した顔で応える。こうしてだった。
日本帝国軍は南京沖に布陣する中帝国軍に向かった。それを見てだ。
ランファは意を決した顔になってだ。モニターに映る中国と彼の妹に告げた。
「じゃあ祖国さん達、行くわよ」
「わかっているある。それなら」
「今から戦闘あるな」
「敵は数は少ないけれどね」
ランファもわかっていた。彼等のことは。
「それでも質がいいから。ここは慎重にいきましょう」
「それではどうするあるか?」
中国がランファに尋ねる。
「慎重策とはいっても色々ある」
「前方に機雷源を置いてるから」
既にだ。ランファは対策を用意していた。
「敵は左右から来るからね」
「ではその左右から来る敵をあるな」
「迎え撃つあるな」
「そう。何処から来るのかわかってるのなら対応しやすいじゃない」
ランファは右目をウィンクさせて中国の兄妹に述べた。
「だからなの。後はね」
「ふむう。そうあるな」
「左右から来る敵を迎え撃てばいいあるな」
「ガメリカの兵器だし。こっちもやれるわ」
「では、あるな」
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