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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
巫之御子 1
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やめろ。オレの体の上でなにをしている。なにを食べているんだ!?
大声でそう叫んだはずだったが、空気が漏れただけ。恐怖のため声が出なかった。
左右に首を動かして助けを求める。仲間は、他のみんなはどこにいる? 助けてくれ!
いた。
そこには自分と同様に横たわる金髪の姿があった。
食われている。
猿のような顔をした異形が群がり、金髪の全身をむさぼり食っていた。
のど笛を喰い裂かれ、そこからぞぶりぞぶりと血をすすられている。
頭に噛りつき、ごつんごつんと頭骨を噛み砕かれている。
膝を割り、こつりこつりと軟骨を咀嚼されている。
悪夢のような光景に目をそむけると、腹の上にいたそいつと目が合った。
細長い、腸のようなものをぬちゅぬちゅと頬張っている。
ちがう。
腸のようなものではない。あれは腸だ。腸そのものだ。オレはこいつに食われている。
手足をバタつかせ、全力で飛び起きようとしたが、できなかった。肩口から先の両腕が、ない。足の感覚も、ない。おそらく食われたのだ、こいつらに。
これは夢だ。
自分は悪い夢を見ているにちがいない。
早くさめてくれ。
茶髪はそう願いながら両目を閉じて眠ろうとした。夢の中で寝る。そうすることで夢からさめると信じて――。
腹を食われ、頭を食われ、髪も爪も歯も食われ、地面に流れた血の一滴残らず舐めとられ、男たちはこの世から姿を消した。
「ああ、食った食った」
「ああ、食った食った」
「たらふく食べた」
「たらふく食べた」
「だが、腹が減ったな」
「ああ、腹が減ったな」
「たりぬ」
「たりぬ」
「ひもじいのう」
「ひもじいのう」
「いかん。食うのに夢中で桃の童を見つけたこと、忘れていたわ」
「腹が減っていたのだ、しょうがない」
「桃の童を追って食うか?」
「桃の童を見つけたことを知らせるか?」
「どうする?」
「どうする?」
異形の群れはしばらく話し合った後、ふた手にわかれてその場から去った。
巫女クラス専用の宿舎は女子寮の敷地内にある。
男子寮からさほど遠く離れてはいないが、先ほどチンピラにからまれた件があったので秋芳はそこまで桃矢を送ることにした。
「まわりが全員女子だと肩身がせまくないか? つうか逆にモテモテか?」
「モテモテって感じはないです。最初はやっぱり警戒されてたというか、奇異の目で見られたというか……、でも今はもうおたがいに慣れてきたので、拘束されることもなくなりました」
「拘束?」
「ええ……、乙女の園に男がいるなんて危険! て、首輪につながれたり、女子の着替え中は目隠しされたり、女子が使った後のトイレは一時間入室禁止だったりで、さすがにきつかったです」
「どんなプレイだ
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