旅館の時間
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ないし、本来は合格する事が出来ない筈の実力しかないのに親が関係者でしかも学校の先生だからという理由で合格する学生など、例をあげたらキリがない。でも、そんな事でいちいち悩んでいるのもバカらしい事だ。まぁ全く悩まないというのも困った話だが、悩み過ぎは水の中で溺れ全く身動きがとれなくなる様な苦しさが続く。そんな苦しさを背負い続けるぐらいなら知恵を働かせるなり、小細工を弄するなりして少しでも軽くした方がマシだしその時点で勝ちだと俺は思う。
「ふふ…そうだね。ジョジョのいう通りこれからは私も楽しんで生きていく事にするね」
「それは何より……んじゃあ偶にはゲームでもやるか」
「そう言えばジョジョってなんのゲームやんの?」
「俺か?…俺がやるのは」
「ロン!チンイツ・イーペーコー・ドラドラ倍満だ」
画面の前には厳ついおっさんが悔しそうに机に頭を伏している。
「うわー…麻雀かよ。似合ってるけどよ」
杉野それは褒めているのか?それとも貶しているのか?
「確かに全く違和感無いね」
「うん…寧ろ似合いすぎて納得できる。」
「でも、なんで麻雀のルールを知ってるんですか?」
奥田の疑問は最もで一昔前なら兎も角、今時の中学生は修学旅行中に麻雀なんてまず打つ事は無い
「別に深い意味は無い。師匠はよく家に友人を招いて麻雀をするのが趣味でな…だが、何せ師匠の友人だから一癖も二癖もある人達ばかりだからメンツが足りな類事も多々あり、代理として打ってた」
「……因みにいつから打ってた?」
「確か…………5歳だな」
「いや、いい歳した大人が7歳の子供に麻雀やらすなよ」
「気持ちは分かる。が、金を賭けた麻雀ではなくあくまでゲームとして麻雀をやってたからな…そこら辺の配慮はしてたけどな」
まぁそのかわり最下位には罰ゲームがあったんだけどな…一番酷かったのは全裸でフルマラソンだったかな?
「あはは…ジョジョの師匠ってかなり濃い人だね」
「否定はしない…お!リーチ・一発・七対子…6400だな」
「げ!相手のおっさんもう涙目で麻雀打ってるぞ…」
勝負とはいえ、流石に哀れになってきたな
「まだ3回目なのに得点も3万点以上差がつけられてるし…かなり絶望的だね」
「確かにな……だったら誰かやってみるか?」
「「「「「…………………え?」」」」」
「何事も経験だ。それに会社の上司に誘われて打つやつだっているだろうしな」
「なら、私がやって見ても良い?」
「神崎さん!?」
おいお
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