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奇妙な暗殺教室
旅館の時間
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ョジョーーーーッ!」


 その言葉とともに、岡島達は丈一郎目掛けて拳を振り上げてトップスピードで丈一郎の間合いに入り─────








「ふぅ…そろそろ上がるか」


そうして彼らは一撃で見事にしごかれてしまい、温泉にプカァッ…とたくさん浮いていた。



◆◇◆◇◆◇◆◇




「ふぅ…奴らのせいでせっかくの温泉が台無しだ」



そう言い丈一郎は近くの自販機で買った缶の野菜ジュースを開け温泉で出尽くしかけた身体に補給する。


「ふう…それにしても昔ながらで見る人が見ればかなり懐かしいと思わざる得ない程レトロなゲームが多いな」


スロットルやSTRIKERというボール7つを弾いてビンゴを作りその数に応じて景品が貰えるという知る人ぞ知る名機を始めUFOキャッチャーやシューティングゲームに至るまでそれなりに多くのゲーム機かあった。


「どうやって避けてんのかさっぱりわからん。お淑やかに微笑みながら手つきはプロだ!」


「む……この声は」


声が聞こえた方を振り返ると俺が岡島達をしばいてる間に何事もなかったかの様に風呂から上がった杉野たちがシューティングゲームをプレイする神崎を見ていた。


「ほう…確かにやるな」


「お!もう済んだのか?ジョジョ」


「済んだ?」


「なんのことですか?」


「個人的な私事だ。気にするな。そんなことより神崎がこんなにゲーム得意だとはな」


 俺は余りゲームはしないからこの手のゲームには全く明るくないのだが、どうみても彼女の手つきは俗に言うゲーマーと言っても過言ではなかった。


「恥ずかしいな。……黙っていたの。遊びができても進学校じゃ白い目で見られるだけだし」


確かに…この学校は学校側にとって都合が良い事が全てだ。では、それは具体的に同一またものなのか。それは成績であり、世間体であり、優秀な学生を育てる事ができる環境だ。つまり、それが満たせないと判断される遊びは不都合でしか無い。


「でも、周りの目を気にしすぎてたのかも。服も趣味も肩書も逃げたり流されたりして身に着けてたから自信がなかった。殺せんせーに言われて気づいたの。大切なのは中身の自分が前を向いて頑張ることだって」


そう言う神崎の表情は心の奥底に纏わり付いていた憑き物が取れたかの様にスッキリとしていた。


「詳しい事情は知らねーが、それで良いだろ。人生は最初で最期…一度きりの祭りだ。どうせなら今の神崎みたいに前向いて精一杯楽しんで生きていければ最高だろ。」


世の中は不合理と理不尽で溢れかえっている。仕事では明らかに不効率なやり方でも上司のやり方に従わなければなら
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