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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
巫女学科
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んですー。普通に仲良くしてるだけです、淫行とかしてませんからね。穏形して痴漢的なプレイとかまったく、全然ナッシング。皆無です。普通にお話してるだけですよ、ていうかなんで知ってるんですか?」
「うふふ、この塾舎は私の城≠ンたいなものですからね、知っていますとも。……呪術においておのれの心の持ちようというのは、とても重要なポインです。そのてん恋愛というものは人の心に抗いがたい影響をあたえるもの。呪術を学ぶ者ならば、きちんと知っておかないといけないわ。あなたと京子さんのちんちんかもかもな仲、応援しますよ」
ちんちんかもかも。
男女が仲睦まじくしているさま。
「だからこそ将来のことも考えなくちゃ、私は自由恋愛に賛成の立場なの。だから孫娘のお相手の家柄とか収入とかは特に気にしませんけど、やっぱりちゃんと定職に就いてるかたのほうが安心するわ。秋芳さんは加茂家のかたですし、家柄に関しては問題ないにしても、高等遊民はちょっと、ねぇ……」
「ええ、それはそうでしょうね。俺も『働かざる者、死ね』をモットーにしていますから」
「秋芳さんは家業を継ぐつもりですか? それとも陰陽庁に勤めるつもり? 特に決まっていないのなら、このままここに就職しちゃいなさいな」
「んー、まあぁ、それはいいのですが」
「いいのですが?」
「きっちりみっちり三年間は学生として通いたいですね」
遅れてやってきたモラトリアム。失われた青春を謳歌したい秋芳だ、飛び級などでその貴重な時間を消されたくはない。
「まぁ、たまには予行練習がてら講師の真似事をしてもかまいませんが」
「引き受けてくれるのね、ありがとう。じゃあこれ巫女クラスの名簿。目を通しておいてくださいね」
三年間は通学したいと言ったが、なにやらこのままなし崩しに講師にされてしまう。そのような予感に襲われつつ部屋を出る秋芳を満足げに見送った美代の手が無意識のうちに机に置かれた六壬式盤にのびた。
自由恋愛に賛成という美代の言葉に嘘はない。
呪術界きっての有力な一族、名門に生まれた京子だ。その立場上、将来的な政略結婚の話や、すでに許嫁がいてもおかしくはない。だがそのような類に縁がないのは祖母である美代。希代の星読みとして政財界にも名が通り、陰陽塾を開講当初から支えてきた呪術界の重鎮である彼女の意思によるところが大きい。
そんな孫娘が見初めた始めての恋人。その相性や仲をついつい占なってみたくなったのだが――。
「あら、いけない」
のばした手をあわてて引っ込める。
卜占には守るべきことがいくつかある。そのうち一つが『男子に
生
(
しょう
)
を語らず、女子に
色
(
しき
)
を語らず』と言われるもので、寿命や異性関係などを読みとってもむやみに語ってはいけな
い。そもそも頼まれてもいないのに
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