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KANON 終わらない悪夢
106残虐超人美汐さん
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 妖狐の業界内で「妖狐の巫女から千里眼と遠寄せの術が使える術者が出た」「盗難品を一瞬で窃盗団の金庫から引き出して依頼者の前に並べた」のが話題になった。
 例の事務員がピーチクパーチク喋りまくり、銀行方面からも、依頼者からもネタバレしたためである。
 もちろんそこまでの術が使える者は現在存在せず、もし命を掛けてでも力を使い、自分の命よりも大切な物を救ったとしても、その力を行使すれば脳神経が焼き切れて、人間如きの肉体で大きな術を行使し続ければ、たちどころに命を失う。
 そんな大出力の術を使っても、多少血が減るだけで済む化け物が出た。
 マコピーの存在は、事務員にも見えないようにされていたので話題にならなかったが、純血の妖狐がもう一人、祐一の嫁として丘から降りてきているのは既に知れ渡っている。
 その妖狐まで遠寄せや千里眼が使えると知られると多少値打ちが下がるが、秋子様以外で神力を使える巫女がいると知れると争奪戦が始まる。
 その人物は先日話題になった縮地使いの化け物、メリケンサックの栞さんで北海道統一総長の二代目と同一人物だったりもする。
 仲間?の巫女候補を救うのに月宮の名誉殺人の処刑部隊を全滅。倉田の前当主をぶっ倒して肋骨全部へし折って引退させ、ケガレである息子の霊で魔物を帰宅させた。
 翌日にもお嬢様と妖狐の婚礼が行われると聞いて、跳ね橋を上げている最中にすっ飛んで来て侵攻。
 忌み子川澄舞に取り押さえられて(犯されて)いなければ、天野の鎧武者のように婚礼の儀式自体を破壊したかもしれない。
 そんな化け物が数人、心も魂も食われないで、佐祐理と舞の手下として量産されているのが知れ渡った。

 バスの個室内

 初恋の女の子、沢渡真琴ちゃんのエロビデオを見ながら、その本人とも朝っぱらからパッコパッコ交尾しようとしている祐一きゅん。
 宗教地雷女なのだが、現在は祐一クン信者で、レイプ目のまま「お父さん」と呼び、里や実家への義理を果たせば、喜んで水瀬家に嫁入してくれる女の子になっている。
 何回か命を救ったりして忠誠度も上がっているが、化け物揃いで打線を組める恋人たちの中で、お姉ちゃんズとかパワー系の恋人で婚約者(秋子さん了承済み)とか、術でも腕力でも恋心でも敵わないので、現在のパワーバランスの中ではだいたい最下位の気の毒な娘。
 しか〜も姑(秋子)やコトメ(名雪、マコピー)との関係は余り良好ではないし、相性も悪い。
 沢渡真琴さんと入れ替わりたい願望を持つマコピーには、いつ食われるかも分からない。

「ああ、好きだ、真琴ちゃん」
「お父さん、私もっ」
(背後に敵性ロボ、今後この敵をイータワンと呼称します。イータワンに超重力反応! ミシオクローに警戒して下さい!)
「エ?」
 久しぶりに姉の声のインフォメーション
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