ペルソナ3
1881話
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かもしれない。
だが、これまで仲良くしてきた身としては、出来ればそんな真似はしたくないというのが正直なところだ。
また、友人云々の私情を抜きにしても、そのような真似をすれば間違いなく桐条達との間に決定的な亀裂が入るのは確定だ。
現在の俺達は、桐条グループにかなり世話になっている。
俺の戸籍しかり、月光館学園への転入しかり、タルタロスで見つけたマジックアイテムの解析しかり、ゆかりの使っている矢の補充しかり。
その辺りの事情を考えると、やはり桐条グループと手を切るというのは可能な限り取りたくない選択肢なのだ。
勿論向こうでも、ゆかりという俺が知っている限り最強のペルソナ使いや、何より俺というイレギュラーな存在を逃したくないというのは、理解していると思うが。
特に俺は、向こうが知らない技術を幾つも持っている。
ネギま世界の魔法……は、向こうでも多少は研究が進んでいる可能性もあるが、習得するまでの難易度が高すぎるからな。
魔法球でもあれば、多少は何とかなるかもしれないが……ここにそんなのがある筈もないしな。
「とにかく、アクセルと順平が喧嘩して、それが致命的な被害になる可能性もあるんでしょ? そうならないように、少し気をつけた方がいいんじゃないの?」
「そうかもしれないが、正直なところ今の順平を連れてタルタロスに挑みたいとは思わないんだよな。……順平を連れて死神に遭遇したらどうなると思う? 俺は順平が自分なら何とかなるなんて理由もなく楽観的になって、死神に挑んでいく光景が目に浮かぶが」
「それは……」
ゆかりもそれは同じだったのか、俺の言葉に反論出来ず、黙り込むのだった。
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