ペルソナ3
1881話
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それ以外の面では色々と問題を起こしたりしてるのよ。それこそ誰かから金を騙し取ったとか、そういう噂も聞くわ。勿論それが本当の事かどうかは分からないけど。それに、学校の方でも特に事情を聞いたり処分をしたりはしてないみたいだし」
「……なるほど」
何だか、色々と特殊な奴だな。
美味い料理店に詳しいというのは、俺にとっても色々と興味深いところがある。
だが……だからといって、金を騙し取られるような真似は、されたくない。
もっとも、今の俺は実際はともかく、住んでいる場所が場所だけに、とてもではないが金持ちとは見られないだろうが。
取りあえずグルメキングについての話は一旦そこで終わる。
明日にでも友近辺りに聞いて、ちょっと話し掛けてみようかなと心に留めておくが、それ以上は口にしない。
そうしてお互いに世間話をしながら、ラーメンを食べ、チャーハンと餃子をゆかりと一緒に食べていく。
もっとも、8割は俺が食っているので、一緒に食べていくという言葉はあまり当てにならないが。
店員が持ってきた取り皿に盛られたチャーハンが少なくなっていくのを見て、ゆかりが少しだけ残念そうな表情を浮かべていた。
そうしてお互いに会話をしていると……不意に、ゆかりが深刻そうな表情で口を開く。
「それでアクセル。順平の事はどうするの?」
ああ、なるほど。急に深刻そうな表情をしたと思ったら、それが理由だったのか。
まぁ、順平の一件は、ゆかりにとっても他人事ではないしな。
ゆかりは俺とパーティを組んではいるのが、それでも順平とは去年から同じクラスで、それなりに話す仲だったらしい。
だからこそ、俺と順平が喧嘩をしている今の状況が面白くないのだろう。
もっとも、この件で俺がすべき事は既に終わっている。
後は、順平がどういう結論を出すかによるだろう。
正直なところ、俺としては順平が今のまま変わらないのであれば影時間にタルタロスに挑むのは止めた方がいいと、そこまで思っている。
でなければ、恐らく……いや、恐らくなどという曖昧な表現ではなく、確実に桐条達を危機に陥れるだろう。
今まで多くの戦場を潜り抜け、何人、何十人、何百人、何千人……それどころか、何万人といった兵士を見てきた俺の経験から、それはほぼ確定事項と言ってもよかった。
「どうにもしない、というのが正直なところだな。出来れば順平には自分でその辺りをきちんと把握して、直して欲しいとは思ってるんだが……」
そう思ってはいるのだが、問題は順平が本当にそれを受け入れる事が出来るかどうかといったところか。
順平があくまでも自分が主役で、特別である……そんな思いを殺す事が出来ないのであれば……最悪順平本人を殺さないようにする為に、手足の1本でも奪う必要が出てくる
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