第138話
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「ったく…………それよりも、さっきメルディがレイスに抱きついた時に虹色の光が放たれたけど、あれって何だったんだ?」
我に返った後一瞬本音を口にした後アネラスを諫めようとしているティアの様子にガイは苦笑しながら指摘し、ルークは呆れた表情で溜息を吐いた後気を取り直してレイスに訊ねた。
「”フィブリル”の事か?レイスにもリッドと同じ”力”あるから、メルディとレイスが接触した時光るんだな。」
「”フィブリル”は”極光術”の事で、”極光術”の”素質”を持つ者達が接触するとさっきのような光が解き放たれるんだ。」
ルークの疑問にメルディが答え、メルディの説明をレイスが補足した。
「という事はそのお嬢さんも王子殿下と同じ……」
「”極光術”とやらを扱えるのか……?」
「ごめんな……メルディ、リッドやレイスと違って、”フィブリル”は扱えないな。シゼル倒した後リッド達とメルディ達の世界をグランドフォールから守る為に”セイファートリング”を壊す為にリッドとメルディの”フィブリル”が必要だったから、メルディも”フィブリル”を使ったけど、結局メルディでは扱えず、シゼルがメルディの代わりに使ってくれたお陰でインフェリアとセレスティア、救えたな。」
「クィ〜………」
レイスの説明を聞いてある事に気づいたジンとガイに視線を向けられたメルディは辛そうな表情で答え、メルディの様子をクィッキーは心配そうな様子で見守っていた。
「フフ、その”力”が使えなくても私達は貴女に対する態度を変えないわよ。それよりも”インフェリア”と”セレスティア”という言葉からして、まるで世界が二つあるように聞こえたのだけど……」
「ああ。私が以前いた世界は”インフェリア”と”セレスティア”の二つの世界に別れていてね……彼女――――メルディは”セレスティア”の出身で、私は”インフェリア”の出身だったんだ。………それよりも、メルディ。君の先程の口ぶりからすると、あの時”バリル城”で君達が対峙していた真の敵と思われる女性を倒してインフェリアとセレスティアを”グランドフォール”から守ったのかい?」
メルディに優し気な微笑みを浮かべて声をかけたティアはある事を思い出して考え込み、ティアの疑問に答えたレイスはメルディに問いかけた。
「はいな!インフェリアとセレスティア、以前と違ってレムやシャドウの力を借りて世界同士の移動をする事ができなくなるほど遠くなったけど、グランドフォールから守れたし、グランドフォールも2度と起きないな!」
「………そうか。私の命と引き換えに君達を守り、君達に後の事を託す事ができた事は改めてよかったと思ったよ………」
「え………それじゃあ、お兄様が以前の世界で道半ばで果てた理由はメルディさん達を守る為に………
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