MR編
百五十話 盾将軍雲水
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!?」
振り向いたその巨大な体躯に似合わぬ小さな目が、こちらを捕える。せわしなく口元を動かす其れが、威嚇するように鋏を閉じて鋭い金属質な音を奏でる。
「これは……大きいわね」
「六メートル以上はありそうですね……」
感心したようにシノンとシウネーが呟く中……
「ってあれ……蟹じゃない!!?!?」
「ーーーーーーーーーッ!!!」
リズの声と共に、大きく両の鋏を振り上げたその巨大なシルエット……もとい、「寺を背負った蟹」が、泡を吐きながら甲高い声を上げた。
「ッ!みんな、気を付けて!」
サチの声と共に、全員が一斉に武器を構える、リョウが楽し気に斬馬刀を回した
「おぉ、BBQの後に蟹たぁ、随分とグルメじゃねぇか!!エギル!お前蟹捌けんだろ!」
「そりゃ普通の蟹の話だろうが!!あそこまでデカい蟹の調理なんぞしたこたぁねぇぞ!!?」
「アンタら、のんきな事言ってる場合かい!?」
風音を立てながら、その蟹は巨大な盾上の鋏を振り回す。再び鋏を鳴らしてこちらを睥睨し、次の瞬間……
「ッ、来るわ!!前衛隊!まずは全力で防いで!!」
「「「「「「「応ッ!!」」」」」」」
怒鳴るようなタンク隊の応答と共に、新生アインクラッド第28層フロアボス《Unsui the shield general》との戦いが、幕を上げた。
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