MR編
百五十話 盾将軍雲水
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いた。
後方支援 アスナ サチ シノン シリカ シウネー サクヤ アリシャ
「一先ず何とか分けられたけど……」
「何とか、っていうか、割とバランスいいんじゃない?綺麗に7+7+7だし」
「あれ?でももう少し人数いませんでした?」
感心したように弓のテンションを確認しながらシノンが言うのを聞いて、シリカが首を傾げる。すると、不意にサクヤが困ったように苦笑して答えた。
「あぁ、ユージーンは先ほど帰っていったよ、やはり全員には挨拶できなかったか……」
「えっ?どうしてですか?だって……」
ボス戦と言うなら、普段は将軍と言う立場にあるユージーンはあまり参加できないイベントの筈だ。だというのにどうして帰ってしまうのかと、シリカが首を傾げると、サクヤは肩をすくめる
「なに、「完全に含むところが無いとは言えん相手と共に在っては、領主の立場では気が気ではあるまい」と、な。全く彼奴は……」
「変なところで気を効かせて来るんだよネー、余計気にするヨ〜……」
「領主さん達って大変なんですね……」
「ふふ、そうだな……まぁ、態々あの男が慣れん気遣いまでしてくれたんだ。素直に楽しむとしよう」
「そうだネ!ボス攻略何て久しぶりだナ〜!!」
身体を伸ばしながらそう言ったアリシャが目をキラキラと輝く、どうやら本当に楽しみにしているようだ。と……
「アスナ」
「サチ!おかえり。ごめんね?補充任せちゃって……」
「ううん、私もシウネーさんとお話しできたし、楽しかったよ?」
微笑んで答えたサチに、シウネーが楽しそうに笑う。
「はい!本当にサチさんは女性として魅力的な方なのですね……!」
「そうなの!」
「え、えぇ?」
何故か突然二人からほめたたえられた事に、困惑したようにサチがしどろもどろになる、
「アスナさんの言った通りの方でした……淑やかで上品、優しくとても温和で可愛らしく……」
「アスナ!?」
「あ、あははー……」
何処のお姫様だそれはと言いたくなるような印象の羅列に流石にサチが抗議の声を上げる。アスナも本気半分冗談半分みたいな感覚で言ったことだったのだが、シウネーはまともに受け取ってしまったらしい。まぁとはいえそれも無理からぬことというものだ。何しろすべてではないにしろ、一部の印象については割と本気で言ったのだし……まぁ、少しばかり親友としての贔屓目が入っていたのは認めるが。
「もう……あ、それよりもポーションの受け渡ししちゃうね?」
「「了解!」」
「あはは……」
なんでそんなに息ぴったりなのと苦笑しながらサチは受け渡し作業を始める。一通りの作業が終わると、ちょうどメンバー全体の準備も終わり周囲に集まり始めている頃合いだった。
全員が注目する中、アスナが手近な切り株に上って全体を見
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