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SAO─戦士達の物語
MR編
百五十話 盾将軍雲水
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を交わす。大分背丈に差の有る二人だが、互いに優秀な

「あぁ、宜しく、まぁ俺もリーダーって柄じゃないんだが……なんとかやってやろう。お前ら頼むぞ!!」
「「「「「「オォッ!!!」」」」」」
どこか野太いタンク隊の声が森の家の前の一角に木霊した。


遊撃隊:キリト ユウキ リーファ レコン ヤミ クライン タルケン

「さて……」
「よろしくね、弟君……何?緊張してるの?」
アスナにリーダーを任されどうしたものかと唸るキリトに挨拶に来たヤミが、微笑みながら聞いた。

「いや、まぁ、あまりよく知らないメンバーもいるので多少は……」
「そこはドンと構えなさい。男子で、しかも彼女さんに任されたんでしょ?しっかりしないと格好悪いわよ」
「うぐ……ぜ、善処します」
首を縮めて言ったキリトに、やれやれと言った様子でヤミが肩をすくめる。正直、生徒会長である彼女からすると、ちょっと知らないメンバーが居る程度で尻込みしている自分は情けないだろうなと考えて、キリトは内心苦笑しつつ気を引き締めなおした。

「キリトさ〜ん!」
「あぁ、ユウキ、えーっと、なんというか正直いきなりになったけど……よろしく頼む」
「うん、こちらこそ!あ、タルの事も宜しくねっ!」
「ちょ、ユウキ、子供ですかボクは……」
いきなり背中を押されたタルケンが、衝撃でずれた眼鏡を戻しながらため息がちにキリトに会釈する。

「すみません……よろしくお願いしますキリトさん」
「うん、タルケンは、両手槍なんだよな?」
「はい、敏捷にも多少振ってあるので、ある程度動けると思います」
エモノを取り出して説明するタルケンに、ざっとその槍の丈を確認してキリトが頷く。

「了解、片手剣とダガーが多いんで、足りないところのレンジをカバーしてもらう事になると思う。さて、あとは……」
「お兄ちゃーん!」
手を振りながら走り寄ってくるリーファを見て、キリトが軽く手を振り返す。

「お疲れ、時間かかったな?」
「主にレコンの所為よ!」
まったく!と言った風に腕を組んだリーファの後ろから、申し訳なさそうに頬を掻いたレコンが顔を出す。

「すみませんちょっと補充もしなくちゃいけなくて……」
「あぁ、良いよ。ちょうどこれで全員集まったところだ」
肩をすくめて答えながら、キリトは改めて全員を見渡す。少し普段とは違うメンバーに改めて緊張しつつも、コホンと咳ばらいを一つ。

「えーと、みんな分かっているとは思うけど、このパーティ全体の攻撃の要になるのは俺たちだ。なので要所要所で的確に、きっちり仕事をこなしていこう!よろしく頼む!」
「「「「「おーっ!!!」」」」」
威勢のいい声が弾ける。振り上げた拳が天を突き、キリトは早くも、「これなら何とかなりそうだ」と思え始めて
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