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ヘタリア大帝国
159部分:TURN16 南京沖会戦その一
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TURN16 南京沖会戦その一

                TURN16  南京沖会戦
 日本軍は南京に向かっていた。それを受けてだ。
 ランファも指揮下にある己の艦隊を出撃させようとしていた。その中でだ。
 己の旗艦の司令室。中華風の紅い木造を思わせる部屋の中でだ。一人の金髪の男を向かい合って席に座りお茶を飲んでいた。無論中華のお茶である。
 見れば男は金髪で青い目の青年だ。何処か耽美的な顔をしていてすらりとした長身である。着ている服はガメリカ軍の青い軍服である。
 その彼がだ。優しげな笑みでランファに言ってきた。
「援助のことは気にしなくていいよ」
「そうなのね」
「うん、俺が中国さんと話をしたから」
 それでだというのだ。
「皇帝陛下にもね」
「それで万歳爺は何と仰ってたの?」
「援助を喜んで受けるってね」
 そう言われたとだ。この男デビット=キャヌホークはランファに答えたのだ。
「言ってくれたよ」
「だからこの艦隊もなのね」
「そうさ。ガメリカの艦艇が揃っているんだ」
「やっぱりガメリカよね」
 ランファはお茶を飲みながら笑顔で述べた。
「万歳爺にも祖国さんにもいつもお話してるの」
「ははは、それは有り難いね」
「そうでしょ。それでね」
「わかってるよ」
 ランファを見てだ。キャヌホークは微笑みながら言った。
「戦いの後はね」
「通商条約を結びましょう」
「ガメリカとしても願ったりのことだよ」
 それが狙いだからだ。ガメリカが中帝国に接近しているのだ。そしてそれが為に今こうして援助もして軍事顧問、デビット等を派遣しているのだ。
 そのキャヌホークがだ。こう言うのだった。
「プレジデントだけでなく四姉妹、いや長官達もね」
「あっ、アメリカの財閥の」
「そうさ。あの人達も中帝国には思い入れが深いから」
 様々な思惑によりだ。そうなっていることは言うまでもない。
「戦いの後はね」
「米中通商条約を締結して」
「やがては太平洋経済圏を築くんだ」
「そしてその為には」
「日本が邪魔なんだ」
 両国の間にあるだ。その国がだというのだ。
「だから彼等を叩いておこう」
「叩くのはいいけれど」
「彼等の経済や産業は破壊しないよ」
 そうしたものには手をつけないというのだ。
「何故ならね」
「日本帝国は私達の属国とする」
「そう、使い走りにするんだ」
 戦争の後だ。彼等は日本をそう扱うつもりだった。
「ソビエトにぶつけよう。若しくはエイリスとね」
「どちらにしても露払いをしてもらえばいいわね」
「歴史は古いかも知れないけれど所詮は小国だからね」
「小国には小国に対する対応があるのよね」
 まさにだ。大国の論理だった。
「それをしていけばいいだけね」
「ガ
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