EX回:第26話(改2)<来訪者>
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べきではないが特別に許可する」
「はい」
「ただし、これから交わされる内容は一切他言無用。敵に捕まって拷問され命を落としたとしても口外禁止だ」
(おい、いきなりそこまで言うか?)
可哀想に五月雨は震えだしている。
それを見た技術参謀。
「嫌なら、退出しても良い」
(追い討ちをかけるなんて趣味が悪いな)
一瞬、部屋の空気が張り詰めた。
だが技術参謀は直ぐに柔らかい表情に戻った。
「スマンな五月雨。私の職業病だ……口外無用なのは事実だが」
そこで参謀は一呼吸置いた。
「お前は海軍を信頼しているのか?」
五月雨は、かすれたような声で答える。
「はい」
技術参謀は、深く腰をかけた。
「それなら良い。我々はクルーだからな」
それを聞いた五月雨は、急に明るくなって
「はい!」
と応えた。
それを見た技術参謀は笑った。
「良いぞ」
(何となく技術参謀って青葉さんに似てないか?)
私は、そんなことを思っていた。
きっと、この二人は諜報活動中も意気投合して情報収集していたのだろう。夕張さんも恐らく同類だし。
私は独りで苦笑した。
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