第三章 異世界での狩り
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発している事件について話している。それは人を喰らうという化け物の話しです。
森羅「化け物?」
麦穂「はい、既に幾人もの方が襲われ、喰われたとか....」
森羅「ほう...モンスターか?しかし違うか...」
先ほどから、森羅殿から奇妙な言葉がでます。何なのでしょうか?聞いてみますか。
麦穂「あの...森羅殿」
森羅「ん?何だ」
麦穂「あの...もんすたぁとは、一体何のですか?」
森羅「モンスターとは、言うならば唯の巨大な怪物の事だ。唯己の縄張りを作り、そこで獲物を取り、喰う。それだけの奴らだ」
麦穂「そう...なのですか...「ただ」はい」
ただ.....何だろう?
森羅「ただ...その獲物という枠に、人も入っている」
麦穂「え!?人もっ!?」
森羅「ああ」
そんな化け物がいるなどと....私がそう思っていると、突然森羅殿が歩みを止めました。
麦穂「森羅殿?如何為さいました?」
そして指を、ご自身が見ている方向に指していた。
森羅「まあ、“あれが”そうだ」
麦穂「え?」
私はその先へ視線を向けると、そこには....
ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ...と、人の亡骸を美味しそうに食べている。
体毛が青く、両腕が固たそうな形で、まるで大きな....
森羅「熊みたいだろ?アイツの名は、アオアシラ。別名、青熊獣」
麦穂「え!?森羅殿!あの熊の化け物を知っておるのですかっ!?」
森羅「ああ。あれが俺たちハンターが狩る対象のモンスターの一体だ。普段の彼奴は、蜂蜜が大好きでな。あだ名がプーさんとも呼ばれて、親しまれているんだ。あれでも女ハンターたちには人気のモンスターだ」
そう淡々と答える森羅殿を余所に、熊の化け物がこちらに気づいた。
私は直ぐに刀を抜き、熊の化け物に立ち向かった。
麦穂「はあああああああああああああああ――――!!!」
ガギンっ!!!
麦穂「くう!!固いっ!!!そんな!!」
グアアアアアアアアアアアアアッ―――――!!!
熊の化け物の片腕に阻まれ、攻撃が通らず、私はそのまま吹き飛ばされてしまった。
そんな私を.....
ガシッ!!
麦穂「え?あれ?私は?今、吹き飛ばされてしまった...はず」
森羅「全く...人の忠告を聞かずにモンスターに挑むバカが居るか。それにモンスターを殺せるのは、俺たちハンターのみだ。普通の刀や槍といった武器では殺せんぞ」
麦穂「森羅殿!!」
彼が私を抱きとめて下さったんだ。しかも、この抱え方って...お、お姫様抱っこっ////!!!
麦穂「あ///あ
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