第三章 異世界での狩り
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久遠の頼みもあり、森羅の拘束から解かれた壬月は、未だに森羅の事を疑惑の眼で睨んでいた。
そんな彼女に久遠が問いかける。
久遠「どうだ?壬月。こやつの力量は?」
壬月「一瞬で私を体良く組み伏せ、そればかりか麦穂を殺気だけで威圧するなど...」
久遠「中々の良い武者振りであろう?」
壬月「安心出来る訳ないでしょう!!」
自信満々に言う久遠に対し、壬月は警戒心を強め叫んだ。
それについて森羅は....
森羅「当然の反応だ」
久遠「自分で認めるな、貴様」
森羅「不本意だが俺もそこの女と同じ、怪しすぎる者を自分の傍に置くなど殺してくれと言っているようなものだ」
森羅「いきなり空から降ってきたという訳も分からん登場の仕方をして、しかも何処から来たかも分からん」
森羅「挙句の果てに、刺客と思われても仕方がない」
久遠「むう...」
森羅に言われたことは全くの正論である。そして壬月が久遠に在る事を具申する。
壬月「即刻追放すべきです」
久遠「ならば麦穂。お前は如何なのだ?」
麦穂「私は.....」
彼女は何かを思案したかと思ったら、森羅に視線を向けてこう言う。
麦穂「私は...この方を、我が陣営にお加えした方が良いと考えます」
この彼女の発言に壬月が声を荒げる。
壬月「な....麦穂っ!?貴様も反対だったのではないのかっ!?」
麦穂「無論、今も不明な点が多すぎる為、まだ様子を見なければなりませんが.....」
麦穂「しかし壬月さま。貴方様を簡単に抑え込む方が、しかもそれが男性でですよ?
これ程の実力が在りながら、他国に追いやるなど御家にとって損失ですよ?」
壬月「そ、それは...」
そんな2人を余所に、久遠は結菜にも聞いた。
久遠「結菜の意見を聞こう」
結菜「私は彼を受け入れてもいいと思う。私もこの人に興味があるから...」
彼女の言葉に「ほう」っと呟きながら、不敵にニヤニヤし始める久遠。
結菜「な、何よ?」
久遠「いいや、何も♪」
そんな中、森羅が口を開く。
森羅「では俺は出て行けばいいのか?ならば俺の防具と武器を返して欲しいのだが...後は...............あ!あとついでに虎鉄も」
久遠「待て待て、安心せい。お前は何処にもやらんぞ。森羅、今からお前には鎧と武器を返す。
壬月、麦穂」
壬月と麦穂「「御意」」
2人は直ぐさま、森羅の防具...アカムトXと、チャージ・アックス...破光の盾斧を彼に返し、
それを確認した森羅は、直ぐに防具...アカムトXを纏い始め、そして着終わった。
これを見ていた壬月と麦穂は、
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