157部分:TURN15 ハニートラップその七
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それでだというのだ。
「あんたはあんたで頑張ってね」
「ええ、そうするわ」
「そっち大丈夫なの?」
ハニートラップは真面目な顔になった。そのうえでランファに尋ねたのだ。
「南京の方は。香港とマカオが奪われたけれど」
「正直。日本軍は予想以上の強さね」
ランファはその可愛らしい感じの顔を曇らせてきた。
「結構やばいわ」
「ああ、やっぱりそうなの」
「南京にはありったけの艦隊をかき集めてるけれどね」
「どれ位?」
「六十個艦隊。これで迎え撃つから」
「頼んだわよ、そっちは」
「ここで食い止めるから」
ランファも決死の顔になっている。
「そっちはとりあえず大人しくしておいてね」
「そうさせてもらうわ。仕方ないわね」
「ええ、それじゃあね」
こうしてだった。二人はノートパソコンでのやり取りを終えたのだった。そうしてだ。
ハニートラップはパソコンの電源を落とすとふて腐れた顔でベッドの中に入った。そしてそのまま今のところは引き篭もるのだった。それしかないからだ。
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