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DOREAM BASEBALL 〜ラブライブ〜
初戦の相手
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仲間たちの顔を見回していた。


















それから2日後、試合の日がやってきた。

「整列!!」
「行くよ!!」
「「「「「オオッ!!」」」」」

激戦区関東をあれよあれよと勝ち抜いてきたこともあり注目度の高い音ノ木坂。さらには対戦校が全国トップクラス。となれば例え知名度があまり高くはない女子野球といえど、スタンドは人で溢れ返っていた。

(つっても元々スタンドが狭いんだけどな)

準決勝までの試合は都内にある様々な野球場で行われる。今回の試合会場は外野席もなく、スタンドも決して多くない。そのため人口密度が高くなっているのだった。

「礼!!」
「「「「「お願いします!!」」」」」

一同礼をしてベンチへと戻ってくる。今日の試合は先攻。打順は以下のようになっている。

1番 キャッチャー 穂乃果
2番 セカンド 凛
3番 レフト 真姫
4番 ショート 絵里
5番 サード にこ
6番 センター 希
7番 ライト 海未
8番 ファースト ことり
9番 ピッチャー 花陽

予選とわずかに変わっていることもあり向こうも監督が何やら指示を出しているがそんなことを気にする必要はない。剛はいつも通り選手を送り出すと、穂乃果はアナウンスに返事をしながら打席に入る。

「穂乃果!!初球から行きなさいよ!!」
「積極的に!!」
「ボールは振らないでください!!」

ベンチから様々な声が飛ぶ。穂乃果はその声が聞こえているのかいないのかわからないが、好投手と対戦できることに嬉しそうな表情をしている。

(履聖舎はエースの田中。球速は120kmに満たないけどコントロールがよくてテンポがいい。球種も多彩だし、フィールディングも優れてる・・・ね)

ストレートで押してくるツバサとは異なるが、彼女も全国屈指。ここで戦えるのは非常にありがたい経験になる。
そう思っていたのだが・・・

「ギャッ!!」

田中の投げた初球、すっぽ抜けたボールが穂乃果の背中に直撃した。

「ボールデッド!!テイク1ベース」

背中を押さえながら一塁へと駆けていく穂乃果。荒れた試合になりそうな予感に、剛の顔がひきつっていた。















(よくあることではあるけど、やっぱり可哀想だよな・・・)

スコアボードに目をやりながらいたたまれない表情で相手校のエースの姿を見つめるかつての天才捕手。そのスコアボードは試合前の予想を大きく裏切るものになっていた。

音ノ木坂 420 000 00
履聖舎 000 000 00

全国大会でもテレビ放送のある準決勝までの試合はコールドゲームが存在する。2回までにエ
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