ペルソナ3
1880話
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を掛けるような真似はしないでね」
最後に付け加える辺りが、鳥海らしい。
ともあれ、そんな感じで授業が始まり……最初は俺と順平の事で微妙だった教室の雰囲気も、次第に慣れたものになっていく。
もっとも、それはあくまでも生徒達の中ではという事であり、俺と順平は一言も喋ってはいなかったが。
「おい、本当にどうしたんだよ? お前達が喧嘩するなんて、珍しくないか?」
3時限目の休み時間、友近が俺の席にやってくるとそう尋ねる。
俺の場合、クラスで特に親しいのが友近と順平、有里な訳で……そういう意味では、やはり順平と喧嘩をしている現状では話す相手があまりいないんだよな。
有里も、順平と席が近い為か……そして何より、同じ桐条パーティという事もあり、順平と話している事が多いし。
宮本とはそこまで親しい訳ではないので、わざわざスカウトされようとは思わない。
そもそもの話、俺が剣道をやったら色々ともの凄い事に……あ、小次郎のツバメ返しとかやってみたらちょっと面白そうかも? と一瞬思った。
思ったが……それを実行すれば、冗談でもなんでもなく今よりもスカウトが強烈になってしまうのは間違いないので、止めておこう。
「珍しい……うん、まぁ、珍しいだろうな」
「あの順平があそこまで怒ってるってのは、相当だぞ? 何をやったんだよ?」
「あー……そうだな」
友近に聞かれ、言葉に迷う。
先程も考えたように、まさかペルソナ使いとか影時間とかシャドウとか、そんな事を口にする訳にはいかないのだ。
である以上、何か別の言い訳を……
「音楽性の違い?」
「バンドかよっ!」
「ナイス突っ込み」
友近の突っ込みレベルが上がってるような気がする。
「はぁ、もういいよ。人に言えないような内容だってのは理解したから。……ま、俺だってそういうのはあるしな」
この場合の友近の人に言えない事ってのは、年上好き……いや、それは半ば公言してるから違うか。
まぁ、友近が何を隠していようとも、特に気にはしないが。
勿論それが、実は友近がシャドウを作り出している張本人だ、とか。もしくはタルタロスで毎回宝箱を配置して、そこに現金とかマジックアイテムを配置しているとかだったら、話は別だが……そんな訳はないよな?
「ん? どうしたんだよ?」
「いや、何でもない。とにかく、順平との事は時間が解決してくれるのを待つしかないだろうな。少なくても俺からはどうしようもないし」
「……そっか。分かった。じゃあ、この件が片付いたらまた皆ではがくれにでも行こうぜ」
「ああ」
友近の言葉に頷くと、友近はその場から離れようとし……ふと、その動きを止める。
そして再び俺の方に視線を向けると、取りあえずといった様子で口を開く
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