ペルソナ3
1880話
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た鼻っ柱を強烈にへし折られた、なんて事は言える筈もない。
……そう言えば順平の歩き方がどこか固いのは、筋肉痛だからか?
いやまぁ、初めての命懸けの戦闘を行い、その後で俺と模擬戦をやって何度となく負けたのだから、そうなってもおかしくはないだろうが。
ともあれ、そんな具合に教室の中はどこか微妙な雰囲気に包まれる。
「いいの?」
「ああ。今俺が何か言っても、順平は余計に意固地になるだけだ。なら、今は俺は何も行動に出さない方がいい」
お互いに時間を置くのが、現状取れる最善の選択肢だろう。
いやまぁ、俺の方は別に時間を置く必要もないんだから、お互いにじゃなくて順平にとって、というのが正しいのだろうが。
そうしている内に、もう少しで朝のHRが始まるという時間に有里が教室に入ってくる。
こちらも疲れているように見えるが、有里が気怠げなのはいつもの事だったので、特に気にしていない。
実際有里の場合は昨日はそこまで疲れるような行動はしていなかったのだから。
そして有里が入ってくると、何人もの女がそちらに向かって集まっていく。
この辺、いつもと変わらないよな。
「ん? どうしたの?」
有里の様子を見て思わず笑みを浮かべると、それを見ていたゆかりが疑問に思ったのかそう尋ねてくる。
「いや、何でもない。有里はいつも通りだと思ってな」
「……ああ、なるほど。モテるよね」
そう言うゆかりだったが、そのゆかりも月光館学園の中では人気が高い。
まぁ、最近は俺と一緒にいる事が多い為に恋人が出来たという風に認識されており、男に言い寄られる事もなくなってきたらしいが。
もっとも、俺がいるからといってすぐに諦めるような奴ばかりではない。
中には自分の方が俺よりもいい男だと認識している男や、他人の恋人を口説く趣味を持つ……いわゆる、寝取りが趣味な奴とか、そういうのはまだ諦めたりしていない。
いやまぁ、別に俺はゆかりと正式に付き合ってる訳でもなければ、抱いた事がある訳でもないので、寝取りってのは正確には違うと思うんだが。
「はい、席について−。今日も授業始めるわよ」
鳥海が姿を現し、全員に向かってそう声を掛ける。
本人のやる気はあまりないのだが、鳥海は何気に美人で男子生徒からの人気は決して低くない。
友近みたいに年上好きという訳ではなくても、この年代の男というのは年上の成熟した女に憧れるのは通過儀礼のようなものだ。
勿論鳥海以外にも、倫理の叶とかも人気は高いのだが。
年齢で見れば鳥海も叶も似たような年代だが……うん、女としての魅力という点で考えれば、叶の方が上だな。
もっとも、それは人の好みにもよるだろうが。
「そんな訳で、今日も1日頑張ってね。ああ、あまり私に迷惑
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