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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
まぼろしの城 1
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と判断した秋芳はもっぱら『自分にしかない力』を延ばすよう勧めているからだ。
 集中するにつれ、身体から魂が離れて浮上するような不思議な感覚をおぼえる。唸るような風の音を聞きながら、重力を始めとしたあらゆる足場から逃れ、現実に重なる宇宙のような異なる空の世界にゆっくりと浮遊する。
 無数の光が、数多の星々が視える。この光の一つ一つが人だ。人の運命だ。
 深淵の彼方、時間や空間の概念すら異なるすべての要素が偏在化している宇宙。その宇宙に京子の観念が反映され、遠くにある現実の影を目の前に顕現させる。あるいは現実世界のすべてを凝縮し、縮図のように映し出す。千里眼のような感覚で宇宙を見渡していくと――。
 星の一つに陰りが見えた。おぼろな闇が星を覆い、取り込もうとしている。それは京子の知っている星だった。
 その星は、百枝天馬のもの。

(――え? なに? 天馬!?)
 星の輝きを完全に覆い尽くしてなおあまりある巨大な闇。それは古の禍々しき闇。
 天馬が、あぶない。
 天馬の身に危険が迫っている。
 助けなければ――。
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