第二章 その者、織田久遠信長
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ざし、名乗った。
少女「聞いて驚け!我の名は、織田三郎久遠信長!織田家当主にして夢は日ノ本の統一なり!」
森羅「そうか」
俺は淡々と答えた。
久遠「何だ!その「あ、そう」みたいな反応は!もっとあるだろうが!」
森羅「で、お前を何と呼べばいいのだ?信長か?」
久遠「馬鹿者!諱で呼ぶな!久遠と呼べ!」
森羅「そうか...では久遠、うちのオトモの虎鉄と、防具を返してくれないか?」
久遠「分かった。それと貴様の事を森羅と呼んでもよいか?」
森羅「...好きにしろ」
久遠「助かる。それと虎鉄とは、あの猫もどきの名前か?」
森羅「そうだ」
久遠「あやつは何なのだ?妖の類か?」
森羅「アイツは、アイル―という猫種の生き物で。俺たちハンターが狩りをする時に支援してくれる頼もしい相棒だ」
俺の返答に不思議に思った久遠が更なる質問を投げ掛ける。やれやれ...
久遠「はんたぁ?何だそれは?」
森羅「はあ...ハンターとは、モンスターという獰猛且つ、凶暴な化け物を狩る仕事する者たちの事だ。
そこから収入源を得ている」
久遠「もんすたぁ?また分からん言葉が出たが、つまりお前は化け物退治の仕事を生業をしていると思っていいのか?」
森羅「だからそう言っているだろうが、それよりも俺の防具と、相棒の虎鉄を返してくれないか?」
俺の言葉に久遠が、ああ!っと言って部屋から出て行った。おい、いいから防具を返せ。ついでに虎鉄も...
すこしばかり時間が経った頃....
???「あの...お客様。よろしいでしょうか?」
森羅「ん?ああ。構わん」
???「失礼します」
久遠が出て行った襖から、別の女性が来た。
久遠とはまた違う感じの少女が、三つ指をつき、頭を下げている。
顔を上げ、脚付きのお盆を捧げ持って入ってくる少女に対して視線を向ける。
そんな俺に対して、少女は自ら名乗り始める。
帰蝶「給仕を承けます。織田三郎が妻、帰蝶と申します。不束者ではございますが、どうかよしなに」
森羅「...一つ聞いていいか?」
帰蝶「はい、なんでしょうか?」
森羅「君は今、織田久遠信長の妻と言ったのか?」
帰蝶「はい、そうですが何か?」
森羅「いや、女同士で結婚できるのか?と思ってしまっただけだ。不快にさせてすまない。悪かった」
俺が頭を下げると、帰蝶はにこやかに答えた。
帰蝶「どうかお顔をお上げください。私はそのような事、気にしておりません。ですからどうか...」
森羅「ああ、分かった」
帰蝶
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