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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
奇門遁甲(乙種)
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。蕎麦粉かしら?」
「ええ、蕎麦粉のクレープで味噌をつつみました」
「京子さんの玉子焼きも美味しいわ」
「でしょう? 今日のは自信作だったんですよ」
秋芳が以前から憧れていた『仲の良いクラスメイトと弁当の中身で料理勝負』を、最近は京子としているのだ。
「……で、飛び級の話ですが、はっきり言ってあなたの実力はプロ並です。今の呪術界はどこもかしこも人手不足でしょ? すぐにでも現場で使える人材が必要なの。そしてそれはここ陰陽塾でも同じ。講師の数が足りないのよ」
「陰陽庁の人材不足の件は前々から聞いてましたが、講師の数も足りないんですか?」
「ええ、そう。うちに巫女学科てあるでしょ。あそこは専属の講師がいないから、手すきの講師が代わる代わる教鞭をとってる状態よ」
「担任不在ってのはよくないですね」
「そうでしょ? で、秋芳さん。とっとと卒業してうちの講師になってくれないかしら?」
「いやいや、そんな簡単に講師になんて――」
「今すぐ講師になれば、京子さんと教師×生徒という禁断のプレイも楽しめますよ」
「ちょっ、お祖母様!? いきなりなにを言い出すんですか!」
「あら、京子さん。あなたの愛読している少女漫画にもそういうお話があったでしょ」
「ありましたけど、なんでそれを今ここで再現しようとするんです!」
「俺は自分が教師という立場より、相手の女性が教師というプレイのほうがグッときますね。女教師のきらいな男子なんていませんよ」
「て、こらーっ! なに言ってるの秋芳君!」
「あらあら、それって私を誘ってるのかしら? でも残念ねぇ、私があと三十歳若ければ……」
「お祖母様も乗っからないでください!」
「話しを戻しますが、あなたがたの二期上の四十五期生にも二年間で卒業した人がいて、その人は今プロの現場で働いてるわ」
「そりゃまたずいぶん優秀な人ですね」
「ええ、でもあなたも同じくらい優秀よ、秋芳さん。早期卒業。その後にうちで働くこと、今すぐ決めなくてもいいから、そういうことも考えておいてくださいね」
「俺が講師か……、正直、人に教えるってガラじゃないんだがな」
「あら? あなたはあたしの立派な『先生』じゃない。あたし秋芳君て教えかた上手だと思うわよ」
昼食をすませて塾長室を後にし、廊下を歩く二人。
「それは生徒が優秀なんだ。一を聞いて十を知る。こっちがくどくど説明しなくても、すぐに理解して、実践しちまう。この前教えた雷法もすぐに身につけたしな」
「まだ初歩の初歩じゃない」
「でも凄い。難易度の高い雷の術を、ああも早くおぼえるとは流石だよ」
「だって、秋芳君。あたしに雷の術を使えて欲しいんでしょ?」
「まあな」
雷の呪術は制御がむずかしく消耗も激しい。また他の呪術と異なり、
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